社会における科学   Science in Society

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担当教員
山崎 正勝 
使用教室
金3-4(W521)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0409
シラバス更新日
2008年4月1日
講義資料更新日
2008年4月1日
学期
前期  /  推奨学期:-

講義概要

20世紀は戦争の世紀だったという言い方がある。前半期には,人類史上未曾有の2つの世界大戦が起こり,後半期には冷戦があった。そしてそれ自身として は,自然の知識の体系にすぎないはずの自然科学も,この世紀の間に多くの社会的事件,とりわけ戦争に巻き込まれていった。つい数年ほど前までは,世界の科 学技術者の4分の1は,何らかの意味で軍事研究に関与している(国連事務総長報告)と言われる現実が,世界を支配していたのである。冷戦の終結が言われる 中で,果たしてこれからの世界は平和的な科学技術を実現するのだろうか。この一方で,飢餓の存在が克服されないまま,科学と技術の力は,この世紀のうちに 自然の環境を地球的規模で,そして時に回復不可能な形で改変しうる力を持つに至るということも起こった。この講義では,20世紀に起こった科学をめぐるい くつかの社会的事件を回顧しながら,21世紀に目指すべき科学のあり方を考えていきたい。

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