文学への招待   Introduction to Literature

文字サイズ 

担当教員
井口 時男 
使用教室
金3-4(H135)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0401
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期  /  推奨学期:-

講義概要

理学・工学の道を選択したみなさんは,これまであまり文学になじみがなかったかもしれません。これからはますます疎遠になるかもしれません。そういうみなさんのために,文学への道しるべになるようなお話をし,併せて読書案内も兼ねたいと思います。古代ギリシャの悲劇や新約聖書のエピソードから始めて,最後には,現代日本のこの「現在」の表現にまで到達したい。

講義の目的

理学・工学の道を選択したみなさんは、これまであまり文学になじみがなかったかもしれません。これからはますます疎遠になるかもしれません。そういうみなさんのために、文学への道しるべになるようなお話をし、併せて読書案内も兼ねたいと思います。
 お話しようと思っている内容はだいたい下記の通りです。古代ギリシャの悲劇や新約聖書のエピソードから始めて、芥川、太宰、坂口等の近代日本の作家を中心に、村上春樹まで。

講義計画

◆文学はなんの役に立つか1……夏目漱石、魯迅
   ◆文学はなんの役に立つか2……本居宣長「もののあはれ」と北村透谷「空を撃つ」
◆「私」さがしと文学1……オイディプス王の悲劇(世界最初の推理劇)
◆「私」さがしと文学2……「人間」と「私」、不条理な実存、カフカ、カミュ
◆「私」という罪と罰1……芥川龍之介の「超阿呆」のイエス
◆「私」という罪と罰2……太宰治のユダ
◆分裂する「私」……太宰治と三島由紀夫
◆文学とはなにか……坂口安吾の「文学のふるさと」と「堕落」
◆笑う文学……坂口安吾の「ファルス」、太宰治の「道化」
◆物語とはなにか……物語の世界像、宗教から政治まで、村上春樹、オウム真理教
◆物語から小説へ……源氏物語、「ドン・キホーテ」
◆他

教科書・参考書等

資料はプリントで配布します。

関連科目・履修の条件等

この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には総合科目Aの単位として認定されます。なお、この科目は原則として一年生だけを対象とします。

成績評価

授業中に何回か短い文章を書いてもらいます。他に正規のレポートも。

担当教員の一言

文学とは「出会い方」が大事。君たちが文学とよい出会い方をするための手助けがしたい。
 なお、人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。

このページのトップへ