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異文化理解とは異文化誤解でしかないのかもしれません。我々もまた,自文化についても本当は誤解をしているかもしれません。自明だとおもっている文化や文 化的テクストを,外からのまなざしで再度検証してみましょう。「古池や蛙飛び込む水の音」(芭蕉)が,日本では暗黙裏に蛙は一匹で(数を意識すらしな い),どうして諸外国の翻訳では複数になるのでしょうか?本講義では,絵画や庭園・建築,映画などの空間表象の歴史を参照しつつ日本文化における身体観, 自然観や死生観を検証します。俳句や季語にも触れていきます。