音を使って何かを伝えることは,古来より社会の中で重要な役割を担っており,様々な技術がそのために用いられてきた。音楽もまた,その構図の中に位置付けられる。
この講義では音楽を題材として,技術が社会的に活かされ意味付けられるプロセスについて論じる。特に20世紀を通じて音の世界を塗り替えてきた録音技術や電子音響技術に焦点を当て,人がどのように音をコントロールし,表現のために利用してきたかを検証する。
音を使って何かを伝えることは、古来より社会の中で重要な役割を担っており、様々な技術が、そのために用いられてきた。音楽もまた、その構図の中に位置付けられる。
この講義では音楽を題材として、技術が社会的に活かされ意味付けられるプロセスについて論じる。特に20世紀を通じて音の世界を塗り替えてきた録音技術や電子音響技術に焦点を当て、人がどのように音をコントロールし、表現のために利用してきたかを検証する。
1.導入: 技術的側面から見た音楽の多様性
2.コミュニケーション・メディアとしての音
3.楽器・身体と音のデザイン
4.五線譜の形成過程と「作品」としての音楽
5.録音技術のはじまり
6.電子音響音楽の理念と方法
7.音楽における音の実験
8.身体で奏でる電子音
9.録音メディアの時間性・空間性
10.レコードが生み出した音楽文化
11.デジタル技術の多様な利用法
12.情報化される音楽、音楽化される情報
13.「技術のユーザー」としての音楽家像
14.総括:デジタル時代の音楽とコミュニケーション
参考文献は講義中に指示する。
この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。
期末レポート(2000字程度)。評価の機会が限られているため、レポートの完成度には充分注意すること。
人数制限をする場合があるので、一回目の授業に必ず出席すること。