技術史第二   History of Technology II

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担当教員
木本 忠昭 
使用教室
月3-4(W241)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
0112
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期  /  推奨学期:-

講義概要

産業革命以後,現代に至るまでの技術の発展を扱う。産業革命で展開した技術は,どのような仕組み(論理)で発展し,社会にいかなる問題を提起したかから,はじめ,以後,電気や科学技術の発展に見られる独占資本主義時代における技術発展の論理,第2次世界大戦と技術,原爆開発,コンピュータの展開など,時代をおいながら時間の許す限り現代まで追っていく。その際,技術の発達は人間と社会にいかなる意味をもったか,技術の発達の論理とは何か,技術は果たして「正常」に発達してきたのか等等,技術発展の筋道と社会と関わりを考えながら進めていきたい。

講義の目的

19世紀以降は、技術進歩がめざましく、その中で大学も変容する。20世紀になると企業研究所が成立し、社会における技術的諸力飛躍的に上昇する。しかし同時に、社会のあり方を規定する要因が、技術開発の方向性を強く作用するとともに、逆に技術的可能性はその社会構造と対立する側面も生まれてくる。そこで本講では、技術と社会との関係すなわち技術の外的論理を総括的に検討するとともに、個別分野の展開も追求する。

講義計画

1.ガイダンス
2.産業革命と技術(1)
3.産業革命と技術(2)
4.近代通信技術の整理と論理
5.鉄道・船舶の展開と社会
6.工学の成立と社会
7.近代化学技術の成立
8.有線・無線技術の成立と展開
9.独占資本主義社会における技術進歩(1) 総論
10.独占資本主義社会における技術進歩(2)
ケーススタディ<1>電力技術の展開と社会
11.独占資本主義社会における技術進歩(3)
ケーススタディ<2>鋼の時代の技術と社会
12.大量生産技術の展開
13.戦争と科学・技術
14.原爆開発と原子力/コンピュータ技術発達の論理

教科書・参考書等

特に指定なし。必要な資料は配布する。
また、参考文献は随時指定する。

関連科目・履修の条件等

前期の技術史第一を受講していることが望ましい。
 この科目は、平成18年度以降の入学生には文系科目、17年度以前の入学生には文系基礎科目の単位として認定されます。

成績評価

レポート主がであるが、途中で小問を考えてもらう。

担当教員の一言

現在の技術がどういう問題を内包しているかを考えながら歴史的に考えてみよう。

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