細胞工学   Cellular Engineering

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担当教員
廣田 順二  小倉 俊一郎 
使用教室
月3-4(B223)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
8240
シラバス更新日
2015年9月16日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

動物細胞を中心として、細胞の構造と機能、機能発現の調節機構、生物細胞間から個体までの普遍性と特異性について学び,有用物質生産および特定機能発現を目的とした細胞工学に関する基礎的事項ならびに応用のあり方を修得する。

講義の目的

細胞がもつ特定の遺伝的性質を改変し、新たな機能を有する細胞・生物体の作出方法・技術(細胞工学)の基礎とその応用について学習し、より専門的な知識の習得を目指す。

講義計画

1.細胞工学基礎(1):細胞の構造、細胞小器官
2.細胞工学基礎(2):細胞小器官の機能
3.培養細胞実験法、細胞分裂周期
4.細胞分裂周期の調節、異常細胞増殖、細胞死
5.薬物輸送とドラックデリバリーシステム
6.がんの生物学とがん診断・治療
7.前半のまとめと確認テスト・解説
8.動物細胞における遺伝子発現(1):動物細胞における遺伝子発現機構
9.動物細胞における遺伝子発現(2):外来遺伝子の導入、遺伝子発現解析
10.細胞融合:細胞融合法、ハイブリドーマ(モノクローナル抗体の産生)
11.胚性幹細胞とクローン技術:胚性幹細胞の基礎、核移植技術によるクローン動物
12.遺伝子改変動物:トランスジェニックマウス、ノックアウトマウス作製の原理と方法
13.遺伝子治療・再生医療:遺伝子をターゲットとした治療法、幹細胞を用いた再生医療
14.バイオイメージング:化合物および遺伝子工学を利用したイメージング技術

教科書・参考書等

参考書:「細胞工学」永井和夫、大森斉 著(講談社)
参考書:Molecular Biology of the Cell (5th Ed.) (Garland Science)
参考書:「Essential細胞生物学(第3版)」南江堂
参考書:「イラストレイテッド細胞分子生物学」水島昇監訳(丸善出版)

関連科目・履修の条件等

遺伝子工学、分子生物学、微生物工学

成績評価

小テスト(レポート)および学期末試験の成績による。

担当教員の一言

前半(小倉担当)では、動物細胞の構造・機能の基礎から細胞培養法などの応用研究について学ぶ。さらに薬物輸送・がんの診療などのヒトを対象とした細胞工学的な応用例について学ぶ。
後半(廣田担当)では、細胞工学技術を用いた物質生産や遺伝子工学技術による遺伝子操作の基礎から応用について、細胞レベルから個体レベルで学ぶ。また遺伝子改変動物の作成から幹細胞・バイオイメージング研究へと、最新のライフサイエンス研究について学び、細胞工学への理解を深める。

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