生命現象に関する分子的基礎を修得することを目的とし,特に遺伝子の発現調節機構について論じる。バクテリアの転写調節について概説した後,高等真核動物の遺伝子発現調節についても述べる。ゲノムの進化や神経科学の基礎についても概説する。
遺伝子がどのようなメカニズムで細胞中で発現するかの研究は、分子生物学の中のハイライトである。本講義では、バクテリアの遺伝子調節機構を解説することから出発し、より複雑な高等動物の遺伝子発現機構について様々な例について解説を加える。更に、細胞のがん化の分子機構についても解説する。
1. ゲノムの進化の概観 (岡田)
2. DNAと結合するタンパク質の構造 (岡田)
3. ラクトースオペロンの転写調節 (岡田)
4. 高等動物遺伝子の転写調節機構 (岡田)
5. 様々な遺伝子の転写後調節 (梶川)
6. がん化の分子機構 (一瀬)
7. 神経の発生 (一瀬)
「細胞の分子生物学第4版」を用いる。
特になし
筆記試験の点数を基に行う。
講義には連続して出席すること