I. 機械系の計測・制御技術の基礎的な知識を演習を通じて修得させる。
II.アナログ・デジタル回路,A/DやD/Aなどのインターフェース,センサー回路,サーボ系の構成。
メカトロニクスとは、機械技術、電子技術およびコンピュータ技術を統合して高度な機能を果たす装置を実現する技術を意味し、現代の機械に不可欠な技術要素になっている。本授業では、メカトロニクスの基礎知識について実践的に学ぶことを目的とする。
1.準備:直流電源の製作
2.アナログ回路1:トランジスタによるモータ駆動用の電流増幅回路
3.アナログ回路2:オペアンプによるフォトセンサ用増幅回路
4.センサ:フォトダイオードと先に制作した回路の特性試験
5.ディジタル回路1:LED表示をするカウンタ
6.ディジタル回路2:フォトインタラプタを用いたエンコーダ
7.インターフェース:AD・DA・PIO等の原理と、コンピュータによるプログラミング
8.モータ:先に制作した電流増幅回路とコンピュータによるDCモータの制御
9.総合課題
10.PIC:ライントレーサのソフトウェア開発
メカトロニクス・テクノロジー、東京工業大学機械科学科編を配布する。
設備上の制約のため、開発システム工学科機械コースの学生のみ履修可。情報処理の基礎知識が必要である。
回路の完成度(仕上がり、動作特性)、および出席状況に基づいて評価する。
本授業は、学科内の助手・技官・TAの協力を得て多人数で指導に当たるため、必要な場合にはマン・ツー・マンによる指導が受けられる。したがって、エレクトロニクスに不慣れな学生も心配は無用である。最低限の工具(半田ゴテ、ラジオペンチ、ニッパ等)は各自で準備する。