本講義では、都市空間の計画・設計を行う際に基盤となる、景観の考え方や課題を理解することを目指す。前半では、都市景観への関心や価値観の変遷、および、景観のとらえかたを学び、人間と環境との関係を“景観”という概念によってとらえることの意味を考える。後半では、具体的な計画・設計などを通して、現在の景観計画・設計における課題を理解する。
①都市景観への関心や価値観の変遷を学び、現在の課題を理解する観点を獲得する
②都市景観のとらえかたの基礎を習得する
③具体的なデザインの事例を通して、計画・設計上の技術や課題を理解する
1.「都市景観」の歴史
1-1. 工業化とアメニティ
1-2. 美化から整序化へ
1-3. 都市と田園
1-4. 東京の近代化
1-5. モータリゼーションの時代
2.都市景観のとらえかた
2-1. 都市化への批判
2-2. 町並みへの関心
2-3. 歴史と向き合う
2-4. 災害と景観
2-5. 都市文化と地景
3.都市景観とデザイン
3-1. 景観論争の論点
3-2. 都市とみどり
3-3. 街路をつかう人々
3-4. 水辺の賑わい
3-5. デザインをするのは誰か
講義中に適宜紹介する。
履修の条件は特にありません。
レポート1回:40%
小課題3回 :60%
小課題の点数に関わらず、レポート提出は必須。
umaki@soc.titech.ac.jp
この講義に関する質問等は、講義後またはメールにてどうぞ。