計量経済学入門   Introductory Econometrics

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担当教員
松下 幸敏  松下 幸敏  島根 哲哉 
使用教室
金6-8(W332)  
単位数
講義:2  演習:1  実験:0
講義コード
7719
シラバス更新日
2013年4月9日
講義資料更新日
2013年6月28日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

社会科学の一つである経済学では,理論的な分析とともにこれを実証的に検証することが求められます.
計量経済学は,経済分析において実証分析を行うための統計的な手段を提供します.
経済理論は人々の行動を合理的に説明するモデルの構築を試みます.しかしそれだけでは,経済理論が実際に人々の行動を適切に説明できているか,また人々がどのように行動しているのかは分かりません.そこで,実際の人々の行動を観察して,その結果が統計的に理論モデルにより説明されるかを検証する実証分析が必要になるのです.また,実証分析によって得られる数値的な結果に基づいて,環境や政策が異なる場合の人々の行動についても言及できるようになります.
この講義では,実証研究を行うために必要な計量経済学の基本的な手法について解説し,これを実践するための演習を行います.

講義の目的

この授業では,計量経済学で用いられる基本的な手法について理論的な背景を理解すること,与えられたデータセットについて簡単な分析を行いその結果について適切に判断ができるようになることを目標とします.

講義計画

指定教科書の内容に沿って教室での講義と演習を行います.
また,宿題を数回出しますが,これには統計ソフトを使ったデータの分析も含まれます.

ただし,講義の進捗により一部内容を変更する場合があります.

教科書・参考書等

浅野皙・中村二朗「計量経済学 第2版」を教科書として指定します.
この教科書は行列の表記を積極的に用いることで,基礎的な手法を体系的に効率よく理解できるようになっています.講義中の際に参照することもありますので,教室には必ず持参してください.
一方で,この教科書では,話題を分析手法に絞った構成となっているので,Jeffery M. Wooldridge "Introductory Econometrics: " South-Westernなどの適用例を豊富に紹介する教科書や,実証研究を紹介する一般書なども併せて読まれることをお勧めします.これらについては講義の中で随時紹介します.

関連科目・履修の条件等

統計学,社会科学のための応用数学の単位を取得していることを求めます.

成績評価

期末試験の結果と提出された宿題および授業への貢献により評価を行います.
評価の重みはおおむね
期末試験:宿題:授業への貢献=6:3:1
とします.

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