本講義では、都市空間の計画・設計を行う際に基盤となる、景観の考え方や課題を理解することを目指す。前半では、都市景観への関心や価値観の変遷を通して、人間と環境との関係を“景観”という概念によってとらえることの意味や、景観が「よい」とはどういうことなのかを考える。後半では、具体的な計画・設計や論争を通して、現在の景観計画・設計における課題を理解する。
本講義では、都市空間の計画・設計を行う際に基盤となる、景観の考え方や課題を理解することを目指す。前半では、都市景観への関心や価値観の変遷を通して、人間と環境との関係を“景観”という概念によってとらえることの意味や、景観が「よい」とはどういうことなのかを考える。後半では、具体的な計画・設計や論争を通して、現在の景観計画・設計における課題を理解する。
0.ガイダンス
1.「都市景観」の歴史
1-1. 都市の理想像
1-2. 「都市景観」のはじまり
1-3. 日本における「都市景観」の黎明期
1-4. 戦後の「都市景観」
2.都市景観と価値観
2-1. 脱農者の風景 脱工者の風景
2-2. 土木施設は醜いか
2-3. 町が“美しい”とは
2-4. 都市の緑は“自然”か
3.都市景観とデザイン
3-1. デザインをめぐる諸問題
3-2. 景観論争の論点
3-3. 景観計画と法制度
3-4. 誰がデザインするのか
参考図書は以下のとおり。
中村良夫ほか(1993):「新体系土木工学 58 都市空間論」,技報堂出版
西村幸夫 編(2005):「都市美 都市景観施策の源流とその展開」,学芸出版社
その他、講義中に適宜紹介する。
履修の条件は特にありません。
レポート3回の平均点とする。
umaki@soc.titech.ac.jp
この講義に関する質問等は、講義後またはメールにてどうぞ。