本科目では、現代民主主義国家における政治制度と政治過程について、現代政治学の諸分野(政治過程論、比較政治学、国際関係論)の研究蓄積を紹介する。講義では、有権者を手始めに、議員、政党、国家などの民主政治における主要アクターに着目し、それぞれのアクターがとる政治行動について論じる。さらに、民主制度が政治現象・経済現象に与える影響についても論ずる。
本科目の目的は、現代民主政治を理解するための知識と理論的・分析的枠組みを修得することである。しかし、同時に、単に理論を網羅的に紹介するだけではなく、どのような手法で研究が進められてきたかについても学ぶ。そうすることによって、政治学がどのような学問であるかを理解することができるだろう。
本科目で紹介する研究は、計量・数理分析を用いた研究例を中心とするが、それ以外の手法(事例分析など)による研究例も紹介する。
本科目は以下の様なトピックを数回にかけてカバーする。授業は講義形式にて行う。
有権者行動(投票参加・投票行動など)/議員・政党行動(議会内行動・連合形成など)/国家行動(対外政策の国内要因など)/制度(選挙制度・政治体制など)
特定の教科書は指定しない。参考書・参考論文等は適宜紹介する。
特になし
評価はレポート(30%)と期末試験(70%)の成績による。