計量経済学はミクロおよびマクロレベルの経済データを使って経済理論を検証する,あるいは理論を下にデータを分析する方法について研究する経済学の一分野として誕生し,発展してきました。しかしながら,その応用可能性は経済学という枠組みを超え,今日では社会科学一般において幅広く用いられています。この講義では,「社工数理の基礎」等の授業で習得した基礎的な計量経済理論を復習しつつ,統計パッケージを用いて現実のデータを分析する手法に触れていただくことにより,卒業研究をはじめとする今後の研究において役立つようなデータ分析力を身につけていただくことを主な目的としています。
計量経済学はミクロおよびマクロレベルの経済データを使って経済理論を検証する、あるいは理論を下にデータを分析する方法について研究する経済学の一分野として誕生し、発展してきました。しかしながら、その応用可能性は経済学という枠組みを超え、今日では社会科学一般において幅広く用いられています。この講義では、「社工数理の基礎」等の授業で習得した基礎的な計量経済理論を復習しつつ、統計パッケージを用いて現実のデータを分析する手法に触れていただくことにより、卒業研究をはじめとする今後の研究において役立つようなデータ分析力を身につけていただくことを主な目的としています。
イントロダクション, 単回帰モデル, Stataの使い方, 重回帰モデル:推計, 重回帰モデル:検定, 重回帰モデル:更なるトピックス, ダミー変数, 分散不均一性、データの問題, 中間試験, 時系列データ分析の初歩, パネルデータ分析, 固定効果モデル, 操作変数法, 同時方程式モデル, 質的従属変数モデル, 期末試験
講義は事前に配布する資料に基づいて進めます。この配布資料に書いてあることを完全に理解することがこの授業の単位取得の必要条件ですので、これらの配布資料は、この授業の「指定教科書」と考えてください。しかしながら、これらの配布資料はアメリカ等の大学で用いられている最先端の学部レベルの教科書
Wooldridge, Introductory Econometrics, 3rd edition, Thomson, South-Western に多くを負っていますので、この本を読むことを強くお勧めします。この本は英語の教科書とはいえ、英文は非常に簡単で理解しやすいです。また、このような英文で書かれた教科書を読むことは、経済学をはじめとする専門的な英語論文を読むための訓練でもあります。さらに、修士課程に進むことを考えている方にとっては、大学院の計量経済分析の授業において同じ著者の上級テキスト
Wooldridge (2002), Econometric Analysis of Cross Section and Panel Data, MIT Press を用いる予定ですので、つながりが分かりやすいとおもわれます。また、日本語で書かれた予備的な参考書としては、計量経済学の入門書である、 浅野・中村(2000)計量経済学, 有斐閣, 豊田ほか(2002)基本統計学(第2版), 東洋経済 等を適宜参照するのも良いと思われます。
統計学の単位を取得していること。
宿題、中間試験、期末試験の成績に基づいて評価します
毎週出る宿題は、計量経済分析で多くの研究者が用いている統計パッケージ(Stata)を用いて現実のデータ(こちらで提供します)を分析する演習形式のものになります。
【授業のホームページ】
未定