組織行動論   Organizational Behavior

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担当教員
朴 堯星 
使用教室
水1-2(W931)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7752
シラバス更新日
2010年10月6日
講義資料更新日
2010年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義の目的

本講義は、社会工学科3年生を対象としています。主として組織行動論に基づき、ニュー・パブリック・マネジメント(NPM)型行財政改革の考え方および実践について理解を深めることを目的としています。
本講義の前半では、組織の中の個人・組織の中の小集団を分析単位とし、彼らの動機つけ要因に注目します。そして、組織行動論に基づく制度設計の方法論について体系的に理解を深めます。具体的には、動機づけ衛生理論、内発的動機づけ理論について解説します。本講義の後半では、NPM型行財政改革の考え方について理解を深めます。NPMの本質は、民間企業の経営手法を公共部門に適用することです。そこでNPM導入の歴史的経緯について解説すると共に、日本ならびに諸外国の事例を比較・検討します。

講義計画

【授業時間】 
水曜日1~2限(9:00~10:30)教室 W931
 
【担当教官】 
朴堯星助教(西9号 505号室 内線3820)
      
【各回の講義計画】
第1講 10 / 6(水) : ガイダンス―組織行動論とは―
第2講10 / 13(水): 組織行動論の誕生:科学的管理法から人間関係論へ
第3講10 / 20(水): 人間資源アプローチの登場
第4講10 / 27(水): 期待理論、目標設定理論
第5講10 / 27(水): 欲求説
第6講11 / 10(水): 動機づけ衛生理論
第7講11 / 17(水): 内発的動機づけ(1)
第8講11 / 24(水): 内発的動機づけ(2)
第9講12 / 8(水): 職務パフォーマンス
第10講12 / 15(水): 中央と地方行政の関係からみた日本の行政機構
第11講1 / 5(水): New Public Management(NPM)の考え方
第12講1 / 12(水): 我が国におけるNPM型行財政改革
第13講1 / 12(水): 成果主義への再考:本当に科学的管理法の再来なのか。
第14講1 / 19(水): 自治体行政改革を対象とした実証研究の紹介(三重県、静岡県の事例)
第15講1 / 26(水): わが国におけるNPM適用の現状と今後の課題

教科書・参考書等

【教科書】
特に指定しない。
【参考書】
Boston, Jonathan, Martin. John, Pallot, June and Walsh, Pat (1996) Public Management: The New Zealand Model, Oxford University Press.
Herzberg, Frederick (1966) Work and the Nature of Man Staples Press, London. (北野利信訳 [1968]『能率と人間性』, 東洋経済新報社.)
McGregor, Douglas (1960) The human side of Enterprise, McGraw-Hill, New York.(高橋達男訳 [1966] 『新版企業の人間的側面-統合と自己統制による経営』産業能率短期大学出版部)
古川俊一・北大路信郷(2004)『公共部門評価の理論と実際』日本加除出版株式会社.

関連科目・履修の条件等

【関連科目】
前期に開講される「公共システム分析」を併せて受講すると、理解がより深まります。

成績評価

【成績評価の方法】
毎回の講義で提出してもらったリアクションペーパーの内容(70%)と、最終授業時にレポート(30%)を提出してもらい、総合的に評価します。なお、欠席6回以上、もしくは、最終レポート未提出の場合は、自動的に不合格になります。

担当教員の一言

【履修上の注意・メッセージ】
独自の講義ノートに基づく講義なので、毎回出席してください。また、教員と学生とのコミュニケーションは、重要です。講義時に理解できないことがあったら、挙手により遠慮なく質問をしてください。講義時間外においても、メールにて質問を受け付けます。

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