公共システム分析   Theory of Public Institutions and Related Issues

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担当教員
坂野 達郎 
使用教室
金7-8(W932)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7733
シラバス更新日
2010年3月22日
講義資料更新日
2010年3月22日
学期
前期  /  推奨学期:5

講義概要

環境問題,都市問題,組織問題といった社会問題を解決するためには,個人の行為管理権に何らかの形で制限を加えることが必要です。これが,公共意思決定の本質です。本講義では,なぜ,どういう状況で個人行為管理権の制限を行うことが必要かつ正当なのかという問題(正当性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学びます。
第二に,個人意思に反した行為管理権の制限は有効性に欠けます。個々人の自発的意思に基づく自発的な契約と国家権力に基づく統制を両極にして,実はさまざまな中間的な制度の可能性が存在します。どのような制度がなぜ有効に行為管理権を制限することに成功するのかという問題(効率性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学ぶのが第二の目的です。
効率性問題はまだ体系的に研究が整理されていないのが現状です。本講義では,個人合理的な行為モデルに動機,認知バイアス,あるいは信頼,規範といった社会心理学的な要因を取り入れた研究の紹介を行っていきます。

講義の目的

環境問題、都市問題、組織問題といった社会問題を解決するためには、個人の行為管理権に何らかの形で制限を加えることが必要です。これが、公共意思決定の本質です。本講義では、なぜ、どういう状況で個人行為管理権の制限を行うことが必要かつ正当なのかという問題(正当性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学びます。
 第二に、個人意思に反した行為管理権の制限は有効性に欠けます。個々人の自発的意思に基づく自発的な契約と国家権力に基づく統制を両極にして、実はさまざまな中間的な制度の可能性が存在します。どのような制度がなぜ有効に行為管理権を制限することに成功するのかという問題(効率性問題)を考えるための理論を現実問題に即しながら学ぶのが第二の目的です。
 効率性問題はまだ体系的に研究が整理されていないのが現状です。本講義では、個人合理的な行為モデルに動機、認知バイアス、あるいは信頼、規範といった社会心理学的な要因を取り入れた研究の紹介を行っていきます。

講義計画

基礎理論として取り上げる話題
  動機理論、認知理論、フレーミング効果、同調性、グループシンク、集団分極化   集合行為ジレンマ、信頼、コミュニティ規範、権力関係
具体事例として取り上げる話題
  景観・住環境保全、途上国の発展とソーシャルキャピタル、
  行政改革における集権と分権、直接投票と集団分極化等

教科書・参考書等

テキストを毎回配布します。

関連科目・履修の条件等

特にありませんが、非協力、協力ゲーム理論、社会学概論は学んでいたほうが望ましい。

成績評価

レポート

その他

【授業のホームページ】

整備中

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