プログラミング第二(社工)   Social System Programming

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担当教員
渡辺 理 
使用教室
金8-9(西9-508)  
単位数
講義:1  演習:1  実験:0
講義コード
7726
シラバス更新日
2009年10月1日
講義資料更新日
2009年9月28日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

本講義では,社会システムの設計,構築,運用のサイクルをまわすために必要な技法の基礎を習得し,実践練習を行う。本講義で定義する社会システムとは,社会における人間行動をITシステムやコーディネータの介在によって支援するサービスシステムのことを指す。本講義において目標とする開発能力は,柔軟なシステムを設計する能力と,アイデアを明確化する能力,及び,人間系を含むシステムの状態を把握する能力の3つである。
まず,業務システムの概要を習得し,システム設計に必要なオブジェクト指向やデータモデリング,EA等の方法論と,標準的な図法であるUMLの基礎を習得する。次に,発想支援法と特許記法を習得する。その後,社会システムにおける人間の相互作用を捉える方法論と技法を習得し,最後に,実システムの事例検討を行う。社会システムのコンセプトデザイナーや,上流のITアーキテクト,SE,コンサルタント等に興味のある学生を受講対象と想定する。

講義の目的

本講義の目的は、狭義のプログラミング技術の習得ではなく、人間の潜在能力を把握して柔軟に活用する持続可能社会を構想し実現する力の涵養にある。そのためITにおけるオブジェクトモデリングや上流の設計図法、計算技法の基礎を学ぶとともに、社会科学(哲学,美学,社会学,精神医学,文化人類学等)における人間理解の方法について検討する。さらに外部講師から各現場で培った十全性のある話題提供を受けてグループワークにて課題に取り組み、気づきを触発する力を鍛える。
・本講義が目指す開発能力は(1)社会システムを構想できる能力と(2)システムの状態を識る能力、及び、(3)創発力(=f(創造力,共感力,内省力))である。
・本講義で定義する社会システムとは、社会における人間の活動をコーディネータの介在やITによって支援するサービスシステムのことを指し、生活世界も勘案したものとする。
カリキュラムは、まず、システムの概要と図法(UML等)の基礎を習得する。次にプログラミング言語Rによる数値計算と利用者データの質的分析により、分析法の基礎を習得する。その後、様々な視点から社会システムに関するグループワークを行う。キーワードは相互作用*である。
コンセプトデザイナーや、上流工程のSE、コンサルタント等に興味があり、社会工学的な研究を志向する学生を受講対象と想定する。 (* 生命力.人と人の間の力。)
受講希望者が30名を超える場合は社会工学科2年次の学生の受講を優先せざるを得ないが、他学科からの受講も歓迎する。課題先進国日本の現状を直視して社会工学を志す者は是非参加されたい。

 本講義が目指す開発能力は(1)社会システムを構想する能力と(2)システムの状態を識る能力、及び、(3)創発力(内省力⇒創造力×共感力)、である。
 まず、ITシステムの概要を習得し、標準的な図法(UML等)の基礎を習得する。次にプログラミング言語Rを使った数値計算の練習や、利用者行動データの読み解きにより、分析法の基礎を習得する。その後、様々な視点からグループワークを行い、人間理解を深め、社会システムを検討する。
 コンセプトデザイナーや、上流のITアーキテクト、SE、コンサルタント等に興味があり、社会工学的な研究を志向する学生を受講対象と想定する。
 受講希望者が30名を超える場合は社会工学科2年次の学生の受講を優先せざるを得ないが、他学科からの受講も歓迎する。

講義計画

(日程などは、まだ、未定です。)


No 日 タイトル 案

1 10/2 社会システム概論 社会工学とは何か?社会システム、IT概要
2 10/9 UML演習 シーケンス、オブジェクト、ユースケース、状態遷移
3 10/16 UML演習 クラス、画面遷移、簡単設計
4 10/30 業務システム検討 組織構造、SE,生産システム、マーケティング、会計
5 11/6 特許創造演習 篠原昌彦弁理士、松本安英主任研
6 11/13 サービス科学への挑戦 生田倫子先生?
7 11/20 システム分析 人間中心設計、定量分析概論、Rの基礎
8 11/27 システム分析 プログラミング言語論、R、空間的自己相関分析
9 12/4 システム分析 社会ネットワーク分析、ペルソナ法サービス設計
10 12/11 環境アート設計 環境照明、澤田隆一照明デザイナー
11 12/18 教育触発設計 教育モデル、互学互習。身体論、渡辺紀子講師
12 1/8 協働事態設計 社会美学、表現アートセラピー。小野京子講師
13 1/22 ライフプランニング設計 経済モデル,高齢社会~社会不安に備える。奥田FP
14 1/29 地域公共空間設計 富士通公共コンサル榎並さん。コミュニティレストラン。
15 2/4 試験 簡単な確認試験
 

教科書・参考書等

教科書:基礎UML(インプレス2600円)
参考書:UMLモデリング入門/日経BP(2400円)
参考書:オブジェクト指向モデリングセルフレビューノート(2800円)
参考書:業務システムのための上流工程入門(2400円)
参考書:Rによるデータサイエンス(3600円))
参考書:価値創造学/福田収一(2500円)
参考書:論力の時代/宮原浩二郎(1900円)

関連科目・履修の条件等

特になし。

成績評価

毎回の出席(80%以上)と課題提出、演習への積極的な参加、最終試験(必須。25%)。

担当教員の一言

意欲のある方の参加を期待します。

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