社会経済システムを分析していく上で必要不可欠な協力ゲーム理論の基礎を,適用例を交えながら数学的に厳密に学ぶ。協力ゲーム理論的なものの見方や考え方,論理的な思考力を身につけることを目的とする。主な内容は以下の通りである。(1)交渉ゲーム,ナッシュ交渉解,(2)特性関数形ゲーム,コア,安定集合,交渉集合,カーネル,仁,シャープレイ値,(3)社会経済システムへの適用例
協力ゲーム理論の定式化,代表的な解概念を数学的に厳密に学ぶことにより,協力ゲーム理論的なものの見方や考え方,論理的な思考力を身につけることを目的とします。
1.ガイダンス
2.2人協力ゲームI-交渉問題
3.2人協力ゲームII-ナッシュ交渉解
4.2人協力ゲームIII-演習
5.多人数協力ゲームI-特性関数形ゲーム,配分と支配
6.多人数協力ゲームII-コア
7.多人数協力ゲームIII-仁
8.多人数協力ゲームIV-シャープレイ値
9.多人数協力ゲームV-演習
10.多人数協力ゲームの応用I-交換市場
11.多人数協力ゲームの応用II-投票による意思決定
12.多人数協力ゲームの応用III-便益分配と費用分担
13.多人数協力ゲームの応用IV-マッチング
14.多人数協力ゲームの応用V-演習
15.試験
(1)「ゲーム理論入門」(武藤滋夫,日本経済新聞社,2001)
(2)「エコノミック・ゲームセオリー」(船木由喜彦,サイエンス社,2001)
(2)は出版社で在庫切れのため,コピーをOCW-iにアップします。
特にありません。
最終評価は,学期末試験とレポート・小テストを総合して行います。ウェイトは学期末試験60%程度,レポート・小テスト40%程度です。
東工大のOCWおよびOCW-iに講義資料を公開するので,前もってプリントアウトして講義に持参してください。協力ゲーム理論的なものの見方,考え方,論理的思考力を身につけてもらうために,できるだけ多くの練習問題を解いてもらうよていです。
【授業のホームページ】
http://www.soc.titech.ac.jp/~muto/