市場の失敗とそれに対処するための経済政策について学ぶ。具体的には,外部性とその解決策(ピグー税,コースの定理,排出権市場),公共財の最適供給(公共財の定義,サミュエルソン条件,自発的供給,リンダール均衡,投票モデル),不完全競争(独占と価格規制,クールノーとベルトラン),非対称情報と市場の失敗(レモンの原理,シグナリング,スクリーニング,モラルハザード)などのテーマを講義する。
市場の失敗とそれに対処するための経済政策について学ぶ.
1. 厚生経済学の第一基本定理と市場の失敗
2. 外部性とその解決策
3. 公共財の最適供給
4. 独占の弊害 5. 不確実性下の意思決定
6. 情報の非対称性とレモンの原理
7. モラルハザードと契約の経済理論
奥野正寛『ミクロ経済学入門』日経文庫,伊藤元重『ミクロ経済学』日本評論社
ミクロ経済学第1および非協力ゲーム理論を履修済みであることが望ましい
宿題および学期末試験の結果で評価する
ミクロ経済学第2は経済政策のあり方を考える上で基礎となる理論的枠組みを説明しますのでしっかり学んでください.
【授業のホームページ】
http://www.soc.titech.ac.jp/~konishi