現代経済の諸問題   Lectures on Modern Economy

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担当教員
安達 貴教 
使用教室
月3-4(W242)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7748
シラバス更新日
2008年10月1日
講義資料更新日
2008年10月1日
学期
後期  /  推奨学期:-

講義概要

この講義では,産業組織,労働市場,財政,社会保障,金融など,現代経済に関わる諸問題について,ミクロ経済学,マクロ経済学,計量経済学の理論を応用した分析の考え方や手法について解説する。

講義の目的

今年度の本講義においては、現代経済に関わる諸問題のうち、「働く」という側面に関する諸問題、すなわち労働問題の分析手法を学習する。具体的には、後述の大森(2008)による教科書に沿って、応用ミクロ経済学の一分野としての労働経済学の標準的内容を解説する。本講義のねらいは、各学生が、現実・理論・実証の相互連関の視点から、自分自身の興味のある問題を発見、定式化、そして分析する能力を習得することにある。

講義計画

大森(2008)の章立てに沿って、トピックを適宜取捨選択して、講義を進める。なお、講義の進展状況に応じて、適宜、変更をすることがある。

1. イントロダクション
2. 労働供給(基礎編)
3. 労働供給(発展編)
4. 実証研究における因果的効果の識別
5. 労働需要(基礎編)
6. 労働需要(発展編)
7. 労働市場の均衡
8. 補償賃金格差
9 人的資本投資
10. 労働移動
11. 賃金プロファイル

教科書・参考書等

大森義明『労働経済学』日本評論社、2008年、3,200円(税別)
を生協や書店などで各自必ず購入すること。

所得や賃金の格差に関する研究で知られる、大竹文雄先生による紹介 http://ohtake.cocolog-nifty.com/ohtake/2008/03/post_8072.html

その他の参考資料は、講義で指示または配布する。

関連科目・履修の条件等

社会工学科 第3学期配当「ミクロ経済学第一」、
        第4学期配当「ミクロ経済学第二」、
        第5学期配当「計量経済学入門」
で学習するレヴェルのミクロ経済学および計量経済学の知識を前提として講義をする。これらの講義を履修済みでなくとも本講義は履修可能であるが、足りない知識は各自で自習したり友人に聞くなどして補ってほしい。

成績評価

1. 学期中の宿題(2~3回ほど)

2. 期末のレポート報告、または筆記試験 によって評価することを予定しているが、変更する可能性がある。詳細は、追って指示する。

担当教員の一言

講義では理論の解説が中心となる。履修と並行して、学んだ理論をどのように適用して現実の問題を考えるのかという分析視点を養うように心がけてほしい。

その他

【授業のホームページ】

http://takanori.adachi.googlepages.com/teaching

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