西洋建築史   History of Western Architecture

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担当教員
藤岡 洋保 
使用教室
金7-8(M114)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7606
シラバス更新日
2014年9月28日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期  /  推奨学期:4

講義概要

西欧(エジプト・ギリシャを含む)の建築の歴史について,各時代・地域が建築に対して抱いていた理想に注目しつつ,講述する。講義期間中に課される2回のレポートをもとに評価する。

講義の目的

西欧(エジプト・ギリシアを含む)の建築の歴史について、各時代・地域が建築に対して抱いていた理想に注目しつつ、講述する。

講義計画

 1.古代エジプト建築
 2.古代ギリシャ建築
 3.古代ローマ建築
 4.初期キリスト教建築
 5.ビザンチン建築
 6.ロマネスク建築
 7.ゴシック建築
 8.ルネサンス建築
 9.バロック建築
 10.歴史主義
   

教科書・参考書等

日本建築学会編『西洋建築史図集』(彰国社)

西洋建築史参考文献<通史>
・『世界の建築』(全8巻、学研、1982〜83)
・スピロ・コストフ/鈴木博之監訳『建築全史』(住まいの図書館出版局、1990)
・『カラー版 西洋建築様式史』……『美術手帳』1994年10月臨時増刊(no.696)
・フレッチャー/飯田喜四郎監訳『フレッチャー/世界建築の歴史』(西村書店、1996)
・西田雅嗣編『ヨーロッパ建築史』(昭和堂、1998)
・鈴木博之編『図説年表/西洋建築の様式』(彰国社、1998)
・『図説世界建築史』(全16巻、本の友社)…… ”History of World Architecture”(Electa Edirice)の翻訳
・桐敷真次郎『西洋建築史』(共立出版、2001)
・Ian Sutton”WESTERN ARCHITECTURE”(Thames & Hudson,1999)
・後藤久『西洋住居史』(彰国社、2005)
・ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』(講談社現代新書、2005)
・ 吉田鋼市『西洋建築史』(森北出版、2007)

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

レポート2つ(課題は下記の通り)をもとに評価

1)10回の小課題/授業に参加する際には、担当教員のいうことをそのまま受け入れるという、受け身の姿勢ではなく、主体的に関わることが大事である。つまり、教員が何を重要と考えているか、どのような建築観をもとに講義しているのかを考えながら参加することが、学生にとって好ましい態度である。そのような趣旨にもとづき、第3回目の講義から、冒頭の10分間に行う。その直前の講義についての設問が出されるので、その場で200字程度のレポートを書き、提出する。それぞれ3点満点で採点する。
2)レポート/「西洋建築史の現代的意味」 建築史は過去の建築や建築観を扱うが、その目的は懐古趣味を満足させるためではなく、これからの建築について考える手がかりを与えることにある。「いい建築とは何か」が建築にとっての究極的問いで、それには「唯一の正解」は存在しないが、常に考えるべき課題である。将来の建築がどうなるかは学生にとっての最大の関心事だが、未来の建築をいま見ることは原理的にできない。できることは、これまでの建築がどうであったのかを分析することから、今どうすべきかを考えることである。長い歴史を持つ西洋建築には、多様な事例や建築観が見られるので、各自が建築観を構想する際に参考にできる例が多い。

分量/2000字程度
〆切/2015年1月26日(月)5:00p.m. (厳守)
提出先/藤岡研究室(緑が丘3号館2階205号室)

<注意事項>どちらのレポートでも、出典の記載なしにコピー&ペイストした文章が含まれる場合は採点の対象にしない。

担当教員の一言

西洋建築史が扱う建築は西洋の過去のものなので、日本人学生から見れば遠い存在です。この講義ではそれをノスタルジックに語るのではなく、デザインと与条件(社会的背景や構造技術など)との関連に重視して語りつつ、その現代的意味を考えつつ、多様な建築の世界、そしてそれを支える建築観についての知識を深めることをめざします。この講義を通しての重要なテーマは、建築におけるオリジナリティとは何かという問いで、その問いに対する示唆を、過去を繰り返し参照することから「新しい建築」をつくり出してきた西洋建築の歴史に見出そうとするものです。

連絡先(メール、電話番号)

email:fujioka.h.aa@m.titech.ac.jp

その他

講義室について
10月3日(金)だけ、緑が丘1号館M114で、それ以外はM011で行う。

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