西欧(エジプト・ギリシャを含む)の建築の歴史について,各時代・地域が建築に対して抱いていた理想に注目しつつ,講述する。講義期間中に課される2回のレポートをもとに評価する。
西欧(エジプト・ギリシアを含む)の建築の歴史について、各時代・地域が建築に対して抱いていた理想に注目しつつ、講述する。
1.古代エジプト建築
2.古代ギリシャ建築
3.古代ローマ建築
4.初期キリスト教建築
5.ビザンチン建築
6.ロマネスク建築
7.ゴシック建築
8.ルネサンス建築
9.バロック建築
10.歴史主義
日本建築学会編『西洋建築史図集』(彰国社)
西洋建築史参考文献<通史>
・『世界の建築』(全8巻、学研、1982〜83)
・スピロ・コストフ/鈴木博之監訳『建築全史』(住まいの図書館出版局、1990)
・『カラー版 西洋建築様式史』……『美術手帳』1994年10月臨時増刊(no.696)
・フレッチャー/飯田喜四郎監訳『フレッチャー/世界建築の歴史』(西村書店、1996)
・西田雅嗣編『ヨーロッパ建築史』(昭和堂、1998)
・鈴木博之編『図説年表/西洋建築の様式』(彰国社、1998)
・『図説世界建築史』(全16巻、本の友社)…… ”History of World Architecture”(Electa Edirice)の翻訳
・桐敷真次郎『西洋建築史』(共立出版、2001)
・Ian Sutton”WESTERN ARCHITECTURE”(Thames & Hudson,1999)
・後藤久『西洋住居史』(彰国社、2005)
・ 深見奈緒子『世界のイスラーム建築』(講談社現代新書、2005)
・ 吉田鋼市『西洋建築史』(森北出版、2007)
なし
レポート2つ(課題は下記の通り)をもとに評価
レポート提出(2回)
テーマ1/西洋建築史における「様式」という概念
概要/西洋建築史では「ゴシック」や「バロック」など、「様式」を手がかりに語られることが多い。この「様式」という概念が西洋の建築を理解する際にどのような点で有効なのかについてを論じること。その限界に言及してもよい。タイトルは内容にふさわしいものを各自が考えること。
分量/2000字程度
〆切/2013年11月25日(月)5:00p.m.(厳守)
提出先/藤岡研究室(緑が丘3号館2階205号室)
テーマ2/教会建築の変遷に見る「継承」と「創造」
概要/キリスト教の建築においては、バシリカ式と集中式という形式に従いながら、さまざまなアイデアが建築家によって提案された。それは「継承」と「創造」の関係を考察するうえで有効な示唆を与えてくれる。それについての各自の見解を述べる。タイトルは内容にふさわしいものを各自が考えること。
分量/2000字程度
〆切/2014年1月27日(月)5:00p.m. (厳守)
提出先/藤岡研究室(緑が丘3号館2階205号室)
<注意事項>どちらのレポートでも、出典の記載なしにコピー&ペイストした文章が含まれる場合は採点の対象にしない。
西洋建築史が扱う建築は西洋の過去のものなので、日本人学生から見れば遠い存在です。この講義ではそれをノスタルジックに語るのではなく、デザインと与条件(社会的背景や構造技術など)との関連に重視して語りつつ、その現代的意味を考えます。この講義を通してのテーマは、建築におけるオリジナリティとは何かという問いで、その問いに対する示唆を、過去を繰り返し参照することから「新しい建築」をつくり出してきた西洋建築の歴史に見出そうとするものです。
email:fujioka.h.aa@m.titech.ac.jp
講義室について
10月4日(金)と11月29日(金)だけ緑が丘1号館M114で、それ以外はM011で行います。