建築計画学の誕生発展経緯の紹介を通じ,建築計画学の意義と役割を講義する。理解を深めるため,毎回,簡単な演習を行う。建築計画基礎,建築計画第一の取得を前提とする。
建築計画における倫理的問題に重点をおき, 1) 建築計画学の史的経緯, 2) 計画手法, 3) 計画における評価手法について講じるとともに, 演習によって理解を深める。
1.建築における失敗例Ⅰ
当然配慮すべき点を無視した設計と設計者の責任
2.建築における失敗例Ⅱ
合法的である場合は設計者に責任はないか
3.建築計画学の史的経緯Ⅰ
オットーワグナー現代建築宣言における近代主義
4.建築計画学の史的経緯Ⅱ
日本における設計計画の考え方
5.建築計画学の史的経緯Ⅲ
使われ方研究
6.建築計画学の史的経緯Ⅳ
α法にみる科学主義
7.計画手法Ⅰ
施設配置と利用者行動
8.計画手法Ⅱ
重力モデル,空間相関モデル,ロジットモデル
9.計画手法Ⅲ
計画の基礎としての人口推定手法
10.計画評価手法Ⅰ
パースペクティヴと価値判断
11.計画評価手法Ⅱ
パレート最適性
12.計画評価手法Ⅲ
評価と状況変革
上記の講義の流れにそった演習を行う。
とくに指定はしないが,講義の細部について再度確認したい学生は,建築計画教科書(彰国社),やさしい火災安全計画(学芸出版社)を参考とするとよい。
建築計画基礎,建築計画第一の履修者を想定して講義をすすめる。
演習課題およびレポートを評価して採点する。