I 古代から現代までの建築を実地に見学し調査することによって,意匠・技術等わが国における建築の伝統を体得させることを目的とする。
II 主として近畿地方における主要建築の見学,調査。
日本の古建築を解説付きで実地見学し、調査することによって、日本建築の意匠や技術などについての理解を深めることを目的とする。
1.主として近畿地方における主要建築の見学、調査
代表的見学箇所例(神社、仏閣、書院、数寄屋、茶室等)
平城宮、法隆寺、唐招提寺、園城寺、妙嬉案待庵、慢珠院
東福寺、京都御所、桂離宮、修学院離宮、角屋、京都町家
2.建築遺構の解体修理現場の見学
建築遺構の実際の解体修理現場において、伝統構法技術の実際や
文化財建造物保存の意味についても学ぶ。
『日本建築史図集』(日本建築学会編、彰国社、2007)を持参すること(現場で解説をよりよく理解するための参考資料として)
この実習は、関西の著名な古建築を精査しつつ、引率教員の解説を聞いて日本建築への理解を深めることを意図している。その教育効果をあげるため、参加人数を30人までに限定する。申告数がそれを上回った場合は、建築学科3年生を最優先し、もし空きがあれば建築学科2年生も受け入れる。
見学内容についてのレポート
見学のために約1週間関西(京都・奈良・滋賀)に滞在することになるので、他の講義と重複しないよう、夏休み中(9月)に開講する。その予定の提示は、見学先との交渉の都合から、6月末頃になる予定。