I 地盤工学に関わる土の力学的性質並びにその決定法を各種室内試験を行うことにより体得し,得られた試験結果を用いて地盤構造物の破壊に関する遠心模型実験を行い,その挙動予測と実測との比較を通して,地盤構造物の安定解析の基礎について習得する。
II 1.砂の透水試験,液状化実験 2.不飽和土の締固め試験 3.塑性限界・液性限界試験,圧密試験 4.土のせん断試験 5.地盤構造物の遠心模型破壊実験
地盤工学に関わる土の材料としての力学的性質ならびにその理論を実験により習得し,試験機・測定器の操作を体得する。また、力学実験より得られた結果を基に基礎構造物の提案を行い、模型実験を行うことにより予測と実際の差を確認する。
1. ガイダンス
2. 締め固め試験
3. 透水試験,液状化試験
4. 塑性限界・液性限界試験,圧密試験
5. 粘土のイチジク圧縮試験,砂質土の一面せん断試験
6. 粘土地盤上の基礎の変形・破壊実験(遠心模型実験による支持力コンテスト)
7. 成果の講評
土の試験実習書(地盤工学会)
参考書等
新土木実験指導書土質編 (技報堂出版)
土質力学 (技報堂出版)
土木工学大系8 土質力学 (彰国社)
土質力学第一、第二、土質基礎工学を履修していることが望ましい。
全出席は必須条件、前試問(25%)、後試問(25%)、レポート(50%)
地盤工学は理論と実挙動が必ずしも正確に一致する分野ではありません。そのため実験を通して土の特性、土構造物の挙動を計測、観測することは極めて重要です。各実験の前の「前試問」および実験後の「後試問」以外にも随時質問を受け付けます。
関連する学習教育目標
(F) 土木・環境技術に要求されている課題や問題点を発見し,必要となる情報を入手して解決する能力を修得する.
・情報の収集と分析のための基礎技術を習得する.
・実験・演習やゼミなどを通して主体的に問題に取り組み,調査,分析,解決する能力を習得する.
(I) 将来,高度な技術者あるいは研究者として国内外の土木分野をリードすることを自覚し,そのための素養を修得する.
・与えられた課題を計画的に遂行する.
・少人数のグループ作業を通して協調性とリーダーシップを養う.