土木計画の理論と数理   Theory and Mathematical Methods of Infrastructure Planning

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担当教員
福田 大輔 
使用教室
月1-4(M111)  
単位数
講義:2  演習:1  実験:0
講義コード
7539
シラバス更新日
2015年4月8日
講義資料更新日
2015年7月27日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:3
補足資料

講義概要

道路,水道,電力施設などの社会基盤は,どのように建設され維持されているのだろうか.それらの整備や運用を考える上では,社会全体への影響を考え,その地域の歴史や伝統および自然環境を考え,さらに,将来の世代のことも考えて計画する必要がある.そのための基盤を提供するのが「土木計画学」である.

土木計画学は,「数理計画法」「確率・統計学」,「経済学」,「社会学」,「経営学」,「心理学」,「政治学」,「哲学」,「景観・デザイン学」などの学問を基礎として,社会基盤を,「いつ」,「どこに」,「どれくらい」,建設し,維持すべきかいうことを探求する学問である.本講義はその入門として,土木計画のために必要な基礎理論,特に,数理的・統計的計画論について体系的に詳述すると共に,土木計画が生身の人間や社会を対象とすることを念頭に置いた社会的計画論についても概説する.

講義の目的

土木施設の整備と運用を通じてより善い社会をつくるためには,事前の検討プロセス・調査・予測・評価等といった諸検討が必要不可欠である(土木計画).本講義では,土木計画のために必要な基礎理論,特に,数理的・統計的計画論について体系的に詳述すると共に,土木計画が生身の人間や社会を対象とすることを念頭に置いた社会的計画論についても概説する.

1.土木工学と土木計画
2.数理的計画論1[最適化理論・ゲーム理論]
3.数理的計画論2[費用便益分析]
4.数理的計画論3[確率・統計]
5.社会的計画論[意思決定論,態度・行動変容論,行政プロセス論等]

講義計画

1. 土木と土木工学,土木計画と土木計画学
2. 数理的計画論,計画数理問題の定式化
3. 最適化問題の計算アルゴリズム
4. 数理最適化の適用例
5. ゲーム理論の考え方とその応用
6. 費用便益分析の考え方とその応用
7. 中間試験
8. 確率・統計の基礎,確率分布の概念
9. 統計量とデータの基準化,データの相関性
10. 回帰分析の基礎と応用
11. 統計的推定の基礎と応用
12. 統計的検定の基礎と応用
13. 実験計画と分散分析・統計解析の演習
14. 社会的計画論の概要1
15. 社会的計画論の概要2
16. 期末試験

教科書・参考書等

藤井 聡(著):「土木計画学―公共選択の社会科学」,学芸出版社,2008.
※この書籍の内容について主に講述するが,数理的計画論の部分については,内容を補強するため,適宜資料をOCWiや講義において配布する.

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

中間試験(40%),期末試験(40%),講義中に行う小テスト(20%)

オフィスアワー

事前にメールでアポイントメントを取ってください(fukuda[at]plan.cv.titech.ac.jp).

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