工学と環境 I   Engineering and Environment I

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担当教員
竹村 次朗  灘岡 和夫  二羽 淳一郎  朝倉 康夫  屋井 鉄雄  神田 学  盛川 仁  室町 泰徳  鼎 信次郎  福田 大輔  吉村 千洋 
使用教室
金3-4(H104)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7536
シラバス更新日
2015年4月14日
講義資料更新日
2015年7月3日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:3
補足資料

講義概要

高度な技術社会を築いていく上で,工学の果たす役割は今後さらに重要になると考えられるが,全体としての不都合を十分に考えないまま局所的に最適化をしてしまうという従来の科学技術にありがちな性質をこれからの技術者・研究者は十分に理解しておく必要がある.本講義では,工学の中でも全体としての不都合と技術の関係を比較的理解しやすい例として,環境と土木技術の関係について,概論を踏まえた上で,河川・沿岸,交通,都市,地震災害の各領域を対象として,包括的に講述する.

講義の目的

環境全体としての不都合と土木技術の関連性,ならびに,その解消方法について,特に,河川・沿岸環境,交通と環境,都市と環境,地震災害と環境の各関係について総合的に理解する.

講義計画

1. 土木・環境工学概論
2. 環境変化と水災害の変化
3. 閉鎖性水域環境と大規模沿岸開発の影響評価の現状と課題
4. 沿岸浅海生態系の重要性と脆弱性,流域土砂収支と海岸浸食
5. 次世代交通システムと環境
6. 都市のエネルギー消費とサステナビリティ
7. 自動車交通計画の思想と環境-欧米と日本-
8. 持続可能な国土・都市・交通計画の基本的考え方
9. 地球温暖化と都市の温暖化,都市気候緩和に貢献する先端技術
10. 廃棄物,地盤の汚染と環境
11. 水道システムにおける先端技術と課題
12. 流域水環境保全における下水道システムの役割
13. 都市直下地震の脅威
14. 巨大プレート間地震の脅威/地盤から見た地震災害環境
15. 自然災害からの復旧・復興:がれき問題と環境改善

教科書・参考書等

講義資料は各教員が用意する.資料配布は以下のいずれかで行う:
1)基本的に講義実施日の2日前の夕方5時までに各教員がOCWiに資料をアップロードするので,学生は各自ダウンロード・印刷して持参する,
2)1)が間に合わない場合ときのみ,教員が講義時に配布する.必ず講義前にOCWiを確認すること.

関連科目・履修の条件等

特になし.

成績評価

・受講時の小レポート45点と講義後の分野別レポート60点の合計により評価する.合計点が100を越えた場合には,100点で打ち切りとする.
・小レポート(3点×15)は,講義中に各教官が提示し,原則,講義中に完成・提出すること.
・分野別レポートは,概説を除く4つのセッション(沿岸・河川,交通,都市,防災)ごとにレポート課題を出題し,4つの課題のうち3課題について提出すること(20点×3).[4課題を提出した場合,高評価の上位3課題のみで成績を判定する.]
・すべてのレポートの返却は建設系支援室(緑が丘1号館1階)にて行う.なお,出典の明示無き引用は,剽窃(ひょうせつ)・盗用行為と見なし,発覚次第全てのレポートの得点をゼロにし,教務課にも報告する.

オフィスアワー

原則として,各担当教官に事前にメールでアポイントを取って訪問すること.全体的な質問等は,窓口教官の福田准教授(fukuda[at]plan.cv.titech.ac.jp, [at] を @ に変更)まで連絡されたい.

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