地震・振動工学   Structural Dynamics and Earthquake Engineering

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担当教員
盛川 仁 
使用教室
金3-4(M111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7531
シラバス更新日
2015年9月16日
講義資料更新日
2015年9月16日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

Ⅰ 地震国日本において重要な耐震設計の基礎となる地震動について実際の地震被害例をはじめとして現象の理解および耐震設計に必要な基礎的知識を修得させることを目的とする。
Ⅱ (1)地震による被害、(2)構造物の地震応答、(3)耐震設計法の基礎、(4)地震発生のメカニズム、(5)波動伝播の物理、(6)1次元の地盤による地震動の増幅、(7)設計用地震動

講義の目的

地震国日本において重要な耐震設計の基礎となる地震動について実際の地震被害例をはじめとして現象の理解および耐震設計に必要な基礎的知識を修得させることを目的とする。具体的には、(1)地震による被害がどのようなものであったかを理解できる、(2)構造物の地震応答の物理が理解できる、(3)耐震設計法の基礎が理解できる、(4)地震発生のメカニズムを理解でき、震源解から地震のタイプを判別できる、(5)弾性波の伝播の物理を理解できる、(6)1次元の地盤における地震動の増幅を計算できる、(7)耐震設計の際に用いる入力地震動の設定方法を理解できる。

講義計画

1. 地震による被害の歴史・フーリエ変換(1)
2. フーリエ変換(2)・1自由度系の応答(1)
3.1自由度系の応答(2)・応答スペクトル
4.多自由度系の応答
5.はりの振動
6.構造物の地震応答・免震・制振構造
7.耐震設計法
8.中間試験
9.地震発生の物理
10.震源モデル
11.弾性波動論
12.地震波の伝播
13.堆積地盤における地震動の増幅(1)
14.堆積地盤における地震動の増幅(2)
15.設計用入力地震動
16.期末試験

教科書・参考書等

担当教員のオリジナル資料を使用する。

関連科目・履修の条件等

工業数学第一・演習,同第二,構造力学第一,同第二,土質力学第一,同第二

成績評価

中間・期末試験70%を基本とし、残り30%は講義の際に出される課題等の評価を含めて総合的に評価する。なお、試験にはA3裏表一枚分のノート(手書き)および電卓の持ち込みを可とする。

担当教員の一言

この講義は地震がどのようにして発生し、我々が造る構造物に対してどのような影響を与えるのかを物理現象として正しく理解することを目的としています。どのような構造物を設計する場合でも、日本では耐震設計を避けて通ることはできませんが、そのためには地震や地震動に関する正しい知識が不可欠です。物理現象を正しく理解するためには最低限の数学に関する理解も必要です。

講義は板書を基本として進めます。結果として出てくる式の使い方を覚えることも重要ですが、なぜそのような式が出てくるか、という過程を理解することが物理現象の理解には必要です。教科書には載っていない途中の過程を追って理解を深めるためにも板書を重視しています。

また、講義時間は十分に長いわけではありませんので、講義中に話を聞いただけですべてを理解することは難しいかもしれません。必ず復習をし、必要に応じて課題を解いてみてはじめて本来の理解が得られるということを忘れずに勉強に取り組んでほしいと思います。。

なんとなくわかった、というのは何もわかっていないことと同義です。ですから、復習をしてわからないことや不明の点があれば遠慮なく質問をしてください。質問は常時メールで受けています。また、必要に応じて対面での質問にも対応しますので、気軽にメールで来室可能な時間を問い合わせてください。

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