環境アセスメント論   Environmental Assessment

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担当教員
灘岡 和夫  中村 隆志   
使用教室
火3-4(H137)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7518
シラバス更新日
2014年10月1日
講義資料更新日
2014年10月1日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

I 公共事業等のプロジェクトの具体化にあたって,重要性が高まってきている環境アセスメントについて,その基本的な役割や枠組み,関連する法制度,環境評価・影響予測の方法論,環境計画・管理との関係について講述する。(平成20年度より開講)
II 1. 環境アセスメントの基本的役割と枠組み 2. 環境評価と影響予測(環境モニタリングとシミュレーション) 3. 環境保全のいくつかの事例と考え方 4. グループ討議

講義の目的

公共事業等のプロジェクトの具体化にあたってますます重要性が高くなってきている環境アセスメントに関して,その基本的な役割や枠組み,環境評価・影響予測の方法論,環境保全との関係等を,以下の点を重視して講述する.
1)狭い意味での手続き論的な環境アセスメント論ではなく,広い意味での環境影響評価とそれに基づく環境保全のあり方について,できるだけ具体的な事例の紹介を通じて講述する.
2)環境アセスメントにあたっては対象となる環境システムの特徴についての深い理解が基本になることを示すとともに,評価プロセス・意志決定過程の重要性についても講述する.
3)様々な影響評価・予測手法について先端的手法を含めて紹介するとともに,それらの基礎となるモニタリング・シミュレーションの重要性と限界について述べる.
4)環境保全・再生に関わる自然再生推進法等の最近の様々な動向や,保全・再生にあたってのいくつかの基本的な考え方について紹介する.
5)環境保全に特化することなく,「開発・利用-防災-環境保全」のトータルな観点から思考できる学生を育てるための一環としての授業とする.
6)具体的なプロジェクト事例に関するグループ・ディスカッションと発表会を通じて,当該プロジェクトに関わる環境影響評価の重要ポイントと環境保全に関わる問題点等について検討することにより,環境影響評価と保全の問題についての具体的な考察能力を高める.

講義計画

1.講義のガイダンス
イントロダクション-いくつかの事例から                      (10/7)
2.環境アセスメントの基本的役割と枠組み/様々なステークホルダーと意志決定過程    (10/14)
3.生態環境システム評価のためのモニタリング・シミュレーション-その重要性と可能性(1)
閉鎖性沿岸環境システム1                        (10/21)
4.同上(2)閉鎖性沿岸環境システム2                        (10/28)
5.同上(3)開放性沿岸環境システム1  (by中村隆志講師) (11/4)
6.同上(4)開放性沿岸環境システム2 (by中村隆志講師) (11/11)
7.生態環境システムの経済的・社会的価値の評価(CVMなど)とその諸問題      ((11/18)
8.環境保全(1)環境保全・再生に関わるいくつかの考え方(ミチゲーション,順応的管理等)(11/25)
9.環境保全(2)環境保全・再生に関する様々な動向と事例(自然再生推進法等)その1  (12/2)
10.環境保全(3)      同   その2    (12/9)
11.開発利用と環境保全・防災- トータルな地域づくりに向けて (12/16)
12+13+14.グループ・ディスカッションとレポート作成準備 (1/6,1/13,1/20)
15.グループ発表会 (2/3)

教科書・参考書等

なし

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

出席点(約20%),グループ発表(約40%),レポート(グループ毎に提出;約40%)

担当教員の一言

主担当の灘岡は,講義終了後の火曜日の1210-1300は居室で質問や相談を受け付けています.(nadaoka@mei.titech.ac.jp)

その他

関連する学習教育目標
B
http://www.cv.titech.ac.jp/class/objective_ug.html#kyouikumokuhyou(B)
E
http://www.cv.titech.ac.jp/class/objective_ug.html#kyouikumokuhyou(E)

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