水文・河川工学   Hydrology and River Engineering

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担当教員
鼎 信次郎 
使用教室
金1-2(M111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7509
シラバス更新日
2014年10月1日
講義資料更新日
2014年9月18日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

I 水文素過程の基礎を学び,さらに,流域の水管理のあり方を治水,利水,環境の面から総合的に講述し,河川工学の基礎を修得する。
II 1. 水循環に関する現象と流出解析, 2. 水害の特性と変遷, 3. 治水計画, 4. 水利用の特性, 5. 水資源の開発と保全

講義の目的

地表面における水収支や水文素過程、水文統計など河川工学に関わる水文学の基礎について学ばせると共に、自然の一部でありながら社会的存在でもある現代河川の特性を講述し、河川工学の基礎を修得させる。
1,地表面における水収支、水文統計、水文素過程に関する数理物理的基礎について説明出来る。
2,基本的な流出モデルを自ら組み立てることができる。
3,河川工学における治水、利水の在り方を日本の自然・社会構造の枠組みとの関連において考えることができる。
4,地球の環境を含めた総合的側面から水文・水資源および河川工学を考えることができる。

講義計画

1. ガイダンス
2. 溢れることを許容する治水!?
3. 流出モデル
4. 基本高水と計画高水
5. 水文統計・確率水文
6. 最近の水災害についての調査1(グループ発表1、以下同様)
7. 最近の水災害についての調査2
8. 最近の水災害についての調査3
9. 分布型流出モデルに必要な物理水文プロセス
10. 河川管理・水資源・水利用1
11. 河川管理・水資源・水利用2
12. 河川管理・水資源・水利用3
13. 河川や水害・水資源に関わる現代的なトピックについての討議1(グループ発表2、以下同様)
14. 河川や水害・水資源に関わる現代的なトピックについての討議2
15. 河川や水害・水資源に関わる現代的なトピックについての討議3

教科書・参考書等

講義初回に参考書を紹介する。

関連科目・履修の条件等

土木・環境工学科の水系・環境系の科目と関連があります。

成績評価

グループ発表1(約25%)、グループ発表2(約20%)、中間レポート1(約15%)(Aが100%, Bが80%, Cが60%相当)、中間レポート2(約10%)(Aが100%, Bが80%, Cが60%相当)、各回の小質問に対する皆さんからの積極的な回答や議論、参加など(計約30%)

担当教員の一言

国・官庁や都道府県、国際関連機関などへの進路を考えている人は、将来の職務に様々な形で関連しますので、受講を考えてみてください。民間企業についても、シンクタンク、土木・環境系のコンサルタントなどの場合は直接的に関係しますし、運輸交通機関も風水害の防災の側面で関連します。環境・資源・防災という面では商社・損保等さえも関連しますす。さらに、どのような進路に進む場合でも、川を通して見た人間社会と環境や災害との関係性は、学ぶに値するものです。具体例は国内のものを取り上げることが多くなるかもしれませんが、分野全体はきわめて国際的で、世界への扉がすぐ隣にあります。地球環境問題にも触れたいと思います。

その他

関連する学習教育目標
E
http://www.cv.titech.ac.jp/class/objective_ug.html#kyouikumokuhyou(E)

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