土質力学第一   Soil Mechanics I

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担当教員
竹村 次朗 
使用教室
木3-4(M111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7512
シラバス更新日
2013年4月9日
講義資料更新日
2013年7月18日
アクセス指標
学期
前期  /  推奨学期:3

講義概要

I 土は重要な工学材料の一つであるが,その力学的性状は極めて複雑である。この講義ではそれを理解するために必要な知識のうち特に基本的な部分についての解説を行う。
II 1.地層の形成 2.土の物理化学的性質 3.土の分類法 4.地盤調査法 5.地中の応力(有効応力の原理) 6.土中の水の流れ 7.締め固めた土の性質

講義の目的

水道・電気・ガス・電話などのライフライン・生活空間である町や村・それらを結ぶ交通網・災害に備えた防災施設。こういった人間らしい生活の基盤となる施設(社会基盤)の設計・構築・維持管理をするには、地盤に関する深い洞察力と工学的知見が必要である。悠久の時空をつかって自然の営みが造りあげた大地。その力学挙動の特に基本的な部分(1)土の成因、地層の形成 (2)土の基本的物理量 (3)土の分類法 (4)地番調査法 (5)地盤内応力 (6)浸透流理論 (7)土の締固め特性 の修得を目的とする。

講義計画

1. 地盤工学における土質力学の位置づけ及び地盤設計課題
2. 地球表層の物質と環境、地盤の成因
3. 土の基本的物理量
4. 地盤材料の鉱物,その組成と分類法
5. 土のコンシステンシー、クイック粘土
6. 地盤調査法、地盤の性状,地盤図
7. 地盤中の応力(有効応力、全応力、間隙水圧)
8. 中間試験8. 不飽和土の特性
9. 地盤内の水の流れ(水頭、損失水頭、Darcy則)
10.地盤内の水の流れ(透水係数の測定、定常流れの基礎方程式、フォローネット)
11.地盤内の水の流れ(境界値問題の解法例、地盤中の応力)
12.不飽和土の特性
13.土の締固め特性
14.不飽和土の工学的特性、盛土・フィルダムの築造
15.まとめ

教科書・参考書等

テキスト:土質力学 石原研而 著(丸善)

参考書、

土質力学 日下部治 著 (オーム社)
土質力学 山口柏樹著 (技報堂)
土木工学大系8 土質力学 石原 研而、木村 孟 著(彰国社)

関連科目・履修の条件等

土質力学第二と併せて履修することが望ましい。

成績評価

小テスト、レポート提出(30%)、中間試験(30%)、期末試験(40%)

担当教員の一言

人間の居住、産業空間を支えている地盤を科学する基礎分野です。授業の最後に本日の復習として簡単な小テストを行います。質問は随時メール(jtakemur@cv.titech.ac.jp)で受け付けています。また、授業の後1時間ほどを質問時間としますので来室してください。

その他

関連する学習教育目標
(D)
土木工学の主要6分野の内,4分野以上を修得し,土木技術者としての知識と応用能力を身に付ける.
D-1)土木工学における主要4分野以上の専門科目に関する基礎知識を習得する.
D-2)それぞれの専門分野における基礎的な課題を解決できる能力を習得する.

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