I 土は重要な工学材料の一つであるが,その力学的性状は極めて複雑である。この講義ではそれを理解するために必要な知識のうち特に基本的な部分についての解説を行う。
II 1.地層の形成 2.土の物理化学的性質 3.土の分類法 4.地中の応力(有効応力の原理) 5.締め固めた土の性質 6.土中の水の流れ
水道・電気・ガス・電話などのライフライン・生活空間である町や村・それらを結ぶ交通網・災害に備えた防災施設。こういった人間らしい生活の基盤となる施設(社会基盤)の設計・構築・維持管理をするには、地盤に関する深い洞察力と工学的知見が必要である。悠久の時空をつかって自然の営みが造りあげた大地。その力学挙動の特に基本的な部分(1)土の成因、土質分類 (2)土の基本的物理量 (3)地盤内応力 (4)浸透流理論 (5)土の締固め特性 の修得を目的とする。
1. 地盤工学における土質力学の位置づけ及び地盤設計課題
2. 地球表層の物質と環境、地盤の成因
3. 土の基本的物理量
4. 地盤材料の鉱物,その組成と分類法
5. 地盤調査法、地盤の性状,地盤図
6. 地盤中の応力(有効応力、全応力、間隙水圧)
7. 不飽和土の特性
8. 土の締固め特性
9. 土の強度、圧縮性
10. 中間試験
11. 地盤内の水の流れ(水頭、損失水頭、Darcy則)
12. 地盤内の水の流れ(浸透流解析)
13. 地盤内の水の流れ(フローネット、応力)
14. 盛土・フィルダムのケーススタディー
15. 期末試験及び口頭試問
特に指定はないが、1冊。例えば、
土質力学 日下部治 著 (オーム社)
土質力学 山口柏樹著 (技報堂)
土木工学大系8 土質力学 石原 研而、木村 孟 著(彰国社)
土質力学第二と併せて履修することが望ましい。
中間試験(40%)、期末試験(40%)、口頭試問(10%)、レポート(10%)
office hourは月曜日10:30から12:10に設けます。M501号室に来室してください。
あるいは e-mail:kusakabe@cv.titech.ac.jpで随時質問を受け付けます。
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