地震工学   Earthquake Engineering

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担当教員
川島 一彦  大町 逹夫  盛川 仁 
使用教室
火1-2(M111)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
7531
シラバス更新日
2009年11月8日
講義資料更新日
2009年12月10日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

Ⅰ 振動学の基礎を十分に理解し動力学的な思考方法を身につけるとともに,地震国日本で重要な耐震設計の基礎となる土木構造物の地震応答解析や実際の地震被害例,耐震設計,免震設計,耐震性判定法などについての基礎的知識を修得させることを目的とする.
Ⅱ (1)地震と波動電波の物理,(2)1.自由度系,2.自由度系の固有周期と振動モード,(3)強制振動,(4)過去の地震被害と性能目標,(5)構造物の非線形性を考慮した耐震設計法の基礎,(6)免震設計の基礎,(7)耐震判定法,耐震補強法の基礎

講義の目的

振動学の基礎を十分に理解し動力学的な思考方法を身につけるとともに、地震国日本で重要な耐震設計の基礎となる土木構造物の地震応答解析や実際の地震被害例、耐震設計、免震設計、耐震性判定法などについての基礎的知識を修得させることを目的とする。具体的には、(1)地震と波動伝播の物理が理解できる。1次元の地盤による地震動の増幅を計算できる、(2)1自由度系、2自由度系の固有周期と振動モードを計算できる、(3)強制振動の基礎が理解できる、(4)過去の地震被害の特性と性能目標を理解できる、(5)構造物の非線形性を考慮した耐震設計法の基礎を理解できる、(6)免震設計の基礎が理解できる、(7)耐震判定法、耐震補強法の基礎が理解でできる。

講義計画

1. 地震発生の物理
2. 波動の伝搬
3. 堆積地盤における地震動の増幅(1)
4. 堆積地盤における地震動の増幅(2)
5. 1質点系の自由振動
6. 1自由度系の強制振動(1)
7. 1自由度系の強制振動(2)
8. 2自由度系の自由振動
9. 中間試験
10. 地震被害 、地震応答スペクトルとその利用、構造物の非線形応答
11. 性能目標、再現期間と地震動強度、性能規定型設計
12. 荷重低減係数、地震時保有耐力法、耐震設計
13. 免震設計、制震設計
14. 耐震性判定、耐震補強法
15. 期末試験

教科書・参考書等

担当教官のオリジナル資料を使用する。以下の参考書で予習・復習 することが望ましい。
岡本舜三:建設技術者のための振動学(第2版) オーム社
小坪清真:土木振動学 森北出版
土岐憲三:構造物の耐震解析 技報堂
勝又 護:地震を知る事典 東京堂出版
川島一彦(監訳):橋梁の耐震設計と耐震補強 技報堂

関連科目・履修の条件等

工業数学第一・演習,同第二,構造力学第一,同第二,土質力学第一,同第二
担当教官から一言

成績評価

中間試験50%、期末試験50%を基本とし、これに各課題の評価を含めて総合的に評価する。

担当教員の一言

我が国は世界第1級の地震国であり、振動と耐震の重要性は避けて通れません。この講義は振動学の基本を身につけ、「動的」に構造物の運動を理解すると同時に、最新の耐震技術を勉強するために必須の講義です。質問は常時メール(kawasima@cv.titech.ac.jp、ohmachi@enveng.titech.ac.jp、morika@enveng.titech.ac.jp)で受けています。また、10:30-13:00(川島)、15:00-17:00(大町)、15:00-17:00(盛川)を質問時間としていますので、気軽に来室してください。

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