I 土木施設の計画,設計,工事の基本となる測量技術について述べると共に,誤差論とそれに基づく測定値の処理法を解説する。また,近年,デジタル技術の導入が進んだ空間情報科学としての測量技術について,GPS技術,デジタルフォトグラメトリ技術,GIS,リモートセンシング技術について概説する。
II 1.測量の歴史 2.地球の形 3.誤差論 4.測定値の処理法 5.写真測量,GPS 6.リモートセンシング技術の基礎と応用例 7.地理情報システム(GIS)
土木施設の計画,設計,工事の基本となる測量技術について理解し,問題を解決するために必要となる基本的知識の習得と,近年,発展が著しいリモートセンシング等の応用的手法の基本的原理を理解することを目的とする。具体的には,1. 地図の基本となる地球の形状と平面座標系について理解する。2. 観測に伴う誤差の理論を理解し,正規分布表を使った確率の計算ができる。3. 誤差を含む観測値からその値の最確値と標準誤差を推定することができる。4. リモートセンシングの基本原理を理解し,従来の測量法との違いを指摘できる。
1. 測量とは何か。測量と地球環境。土木技術のなかでの測量の位置づけ。測量の歴史。
2. 地球の形状。平面座標系。測量学の基本要素。
3. 測定の分類と誤差の分類。偶然誤差の数学的取り扱い。
4. 確率・統計の基礎。最尤法
5. 誤差伝播の法則
6. 最小2乗法(1)
7. 最小2乗法(2)
8. 投影法
9. 空中写真測量(1)
10. 空中写真測量(2)
11. GPS測量
12. リモートセンシングとは
13. リモートセンシング技術の利用
14. 地理情報システム(GIS)の応用
15. 期末試験
中村英夫 「測量学」 技報堂出版
特になし
成績は、盛川と土居原がそれぞれ50%づつ採点し、その合計が60%を超えていれば合格とします。
盛川は出席点として10%、宿題及び小テスト(Quiz)として20%、期末試験として70%の割合で評価します。
また、土居原は出席として15%、最終レポートとして85%の割合で評価します。
測量学は、地球を測る、という意味でもっとも基本的な技術であり、学問です。先人の工夫からはじまり不断の技術革新を続けてきた古くて新しい学問といえるでしょう。月曜日の3時~5時を質問時間とします。質問があれば来室して下さい。また、随時メール(morika@enveng.titech.ac.jp)でも受け付けていますので、どのようなことでも気軽に問い合わせてください。
関連する学習教育目標
D
http://www.cv.titech.ac.jp/class/objective_ug.html#kyouikumokuhyou(D)
H
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