構造力学実験

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担当教員: 三木千壽川島一彦

使用教室: 木5-8

単位数: 講義：0 演習：0 実験：1

講義コード: 7548

シラバス更新日: 2007年12月3日

講義資料更新日: 2007年12月3日

アクセス指標

学期: 後期 / 推奨学期：-

講義概要

I　構造力学の基本原理を実験を通して体得し，さらにブリッジコンテスト，座屈コンテスト，耐震コンテスト等を通して学生の自主的・創造的な取り組みの力を養成する。

II　1．鋼材の引張り試験　2．耐震実験と耐震コンテスト　3．座屈実験と座屈コンテスト　4．ブリッジコンテスト（橋の計画，設計，製作，架設，載荷）

講義の目的

構造力学の基本原理を鋼材の引張や溶接、構造物の振動現象や座屈実験を通して体得し，さらに実際にモデル橋梁を作成することにより，学生の自主的・創造的な取り組みの力を養成する。具体的には、（１）鋼材の基本的な材料特性およびその評価法を理解する．（２）モデル橋梁に対して，構造デザイン，設計，製作，載荷試験を行い，一連の橋梁製作のプロセスを理解し，橋梁に対する理解を深める．（3）固有周期、固有振動モードの基礎と共振の重要性を理解する、（4）座屈荷重を計算し、実験と比較することにより境界条件の重要性を理解する。

講義計画

１．実験ガイダンスおよび安全に関する注意
２． (実験A)ブリッジコンテストＩ（鋼材の引張試験）：鋼材の引張試験を行い，鋼材の機械的性質を理解する．
３． (実験A)ブリッジコンテストＩＩ（構造デザイン・設計）：モデル橋梁に対して，架設環境などの制約条件の下に，パースなどにより構造デザインを行うとともに，設計計算を実施する．
４． (実験A)ブリッジコンテストＩＩＩ（溶接・製作）：モデル橋梁の製作を実際に行い，溶接やそれによる変形など基礎的知識を習得する．
５． (実験A)ブリッジコンテストIII（橋梁コンペティション）：架設速度や載荷試験などを行い，製作したモデル橋梁の性能を競うとともに，破壊や変形などを実体験する．
６． (実験C)自由振動実験、振動台を用いた強制振動実験により、減衰特性、地震動と構造物の共振、応答スペクトルの利用にウェイトを置いて構造物の振動特性を学習する。
７． (実験B)弾性座屈強度や座屈モードを長柱を対象に実際に加力実験によって求め、座屈の重要性と怖さを学ぶ。

教科書・参考書等

(1)現代土木材料町田篤彦著オーム社
(2)土木系大学講義シリーズ11 鋼構造学伊藤学著コロナ社
(3)建設技術者のための振動学岡本舜三著オーム社
(4)改訂振動工学谷口修著コロナ社
(5)マトリックス法振動および応答川井忠彦著培風館
(6)振動工学ジャコブセンエーア著後藤尚男、金多潔共訳丸善
(7)弾性安定要覧長柱研究委員会コロナ社 (8)鋼構造倉西茂著技報堂

成績評価

試問及び課題ごとに提出を求める個人レポートによる。
実験A（50%分）レポート40%、実験への取り組み(10%）。
実験B,C（50%分）レポート40%、実験への取り組み(10%）。

担当教員の一言

予習が十分でないと判断された場合は実験を行えないので十分注意すること。各実験の前の「前試問」および実験後の「後試問」をもって質問時間とする。
　ブリッジコンテストについての質問は随時メール（miki@cv.titech.ac.jp）で受け付けています．また、週日の１１：３０－１２：３０、１６：００－１７：００はオフィスアワーとします。
　振動および座屈についての質問についても随時メール（kawasima@cv.titech.ac.jp）で受け付けています．また，火曜日の１０：３０－１３：００を質問時間としていますので、気軽に来室してください。