Ⅰ 電気・電子・情報・通信工学において,物理現象の解析に用いられる複素関数の基礎と微積分,留数の定理,常微分方程式,偏微分方程式を学習する.
Ⅱ 複素関数の基礎,微分,正則関数,コーシー・リーマンの関係式,積分,コーシーの定理,コーシーの積分公式,グルサの定理,留数定理,1階・2階常微分方程式,偏微分方程式など.
電気・電子・情報・通信工学において必要となる基本的な数学手法について学ぶ.
特に,物理現象の解析に用いられる複素関数,留数の定理,微分方程式,偏微分方程式を学習する.
01. 複素数,複素平面,極形式(1章),ド・モアブルの定理,n乗根,複素平面図形(2章)
02. 複素関数,写像,1次変換(3章),指数・三角・双曲線・対数・べき関数(4,5章)
03. 微分,正則,コーシー・リーマンの方程式(6章),調和関数,複素ポテンシャル(7章)
04. 試験(1)(60分),線積分,積分公式,積分路(8章),
05. コーシーの積分定理,積分路の変更(9章),コーシーの積分公式,導関数(10章)
06. 級数,収束半径(11章),テーラー展開,べき級数表示(12章),ローラン展開,特異点(13章)
07. 留数と求め方,留数定理,三角関数・有理関数の定積分(14章)
08. 試験(2)(60分),微分方程式の基礎事項(1章),変数分離形(2章)(5時限)
09. 同次形(3章),1階線形斉次方程式(4章),1階線形非斉次方程式(5章)
10. 回路解析(LR,CR回路)(プリント),2階線形方程式の解の構造(6章)
11. 変数係数2階線形斉次方程式(8章),2階線形非斉次方程式(9章)
12. 定係数2階線形斉次方程式(7章),未定係数法(10章)
13. 試験(3)(60分)
14. 回路解析(LCR,LC回路)(プリント),級数展開法(12章)
15. 連立定係数1階線形方程式(13章),偏微分方程式(15章)
※( )内は教科書の対応する章または配布プリントである.
[教科書]
前半:「スタンダード工学系の複素解析」安岡康一・広川二郎,講談社
後半:「スタンダード工学系の微分方程式」広川二郎,安岡康一,講談社
[参考書等]
内藤喜之 『電気・電子基礎数学』 電気学会
関連科目:電磁気学を始め電気電子工学科科目全般
演習と試験による.演習20点,試験20点×4回,の得点合計.
1クラスで開講します。
第1回講義にて連絡する.