Ⅰ.電気電子工学科および開発システム工学科電気Aコースの学生を対象に,電気電子工学,情報通信工学の学習を進める上で必要な数学的知識のうち,以下の項目について修得する。
Ⅱ.フーリエ級数,フーリエ変換,標本化定理,ラプラス変換など。
信号とシステムにおける,時間領域と周波数領域の扱い方の基礎を理解する.線形時不変システムに関する解析手法であるフーリエ変換及びラプラス変換を理解して,その電気電子工学,情報通信工学への応用の基礎を築く.
1.フーリエ級数展開の基礎 (フーリエ級数展開係数の求め方)
2.フーリエ級数展開の性質 (関数の偶奇性、項別微分、ギブスの現象)
3.フーリエ級数展開の複素表現,非周期関数とフーリエ積分・フーリエ変換
4.フーリエ変換の例・フーリエ変換の性質
5.線形システムとフーリエ変換
6.標本化定理
7.離散フーリエ変換
8.中間試験
9.ラプラス変換の定義・ラプラス変換の例
10.ラプラス変換の性質
11.ラプラス逆変換,部分分数展開
12.ラプラス変換を用いた微分方程式の解法
13.ラプラス変換と電気回路(ブロック線図)
14.ラプラス変換の応用
教科書:内藤喜之著,「電気・電子基礎数学―電磁気・回路のための」(電気学会)
参考書:松下泰雄著,「フーリエ解析-基礎と応用-」(培風館)
寺田文行著,「フーリエ解析・ラプラス変換」(サイエンス社)
履修条件:微分積分学第一, 同第二を履修していることが望ましい.
関連科目:次の授業科目と関連がある.解析学(電気電子), 線形回路, 応用統計確率,
ディジタル信号処理, 通信伝送工学, 制御工学(電気電子)
中間試験(40%),期末試験(40%),演習(20%)で成績を評価する.
特になし.
【オフィスアワー】
いつでも可能.ただし,講義直後以外の場合には,事前に電子メール(tmizumot@pe.titech.ac.jp)でアポイントをとること.