誤り訂正符号の基礎に関して講義する。まず,数学的基礎となる,群,環,体に関する理論(代数構造)を述べ,続いて有限体上のベクトル空間の部分空間として定義される線形符号の理論と応用について述べる。
代数系の基礎と誤り訂正符号の原理について述べる。
(1)符号理論入門
(2)ハミング距離、ブロック符号、最小距離復号法、誤り訂正符号の評価尺度
(3)抽象代数の基礎
(4)環、イデアル、整数環
(5)最大公約数とユークリッドの互除法
(6)多項式環
(7)有限体
(8)べき表現、標数、最小多項式
(9)中間試験
(10)線形符号
(11)巡回符号
(12)BCH符号
(13)BCH符号の代数的復号法
(14)期末試験
今井秀樹:”符号理論”、電子情報通信学会、1988.
通信理論(4学期)を履修しておくことが望ましい。
授業態度、中間試験、期末試験、レポート等によって評価する。