われわれの身の回りのすべての物質は、変化の過程にあり、“化学反応論”は、物質の化学変化の速度やそのメカニズムを解明する学問である。
マクロな立場から反応速度を濃度・温度・圧力の関数として議論するマクロな立場および、原子分子の衝突による化学結合の組み換えの過程としてとらえるミクロな立場の両面から学習する。
化学反応がどのような速さで起こるかを反応物・生成物の濃度変化に着目して解析する反応速度論と,化学反応を反応分子の衝突課程を考慮して論ずる反応動力学の両面から概説する。
1.講義概要説明、第1章「化学反応論を学にあたって」
2.第2章「化学反応の速度」
3.第3章「複合反応と素反応」
4.第4章「分子の衝突と化学反応」
5.第8章「溶液中の化学反応」
6.第9章「固体表面上の化学反応」
教科書:はじめての化学反応論:土屋荘次著;岩波書店(資料を配布します)
教科書:基本化学シリーズ6 「物理化学」;久下謙一、大西勲、島津省吾、北村彰英、進藤洋一著;朝倉書店(熱力学(国際開発)の教科書)
熱力学(国際開発)を履修しておくことが望ましい。
中間テスト、期末テストおよび講義中の小テスト、宿題等で総合的に評価します。