工学に必要な様々な物理量の計測原理および各種分析手法の原理を講義する.具体的には,位置(ひずみ),速度,加速度,力,電流,電圧(電位),電場,磁場,電子や光の強度や波長(エネルギー)等の計測原理を説明し,それを利用したセンサーや元素分析機器の例や化学分析の例を説明する.
1)講義の全体像の説明,位置および変位の計測原理
2)速度と加速度の計測原理
3)力の計測原理,質量の計測原理
4)電流(電子数)と電圧(電位)の計測原理
5)電界と磁界の計測原理
6)計測回路の自作例:OPアンプ&3端子レギュレータ
7)光と電磁波の強度,波長,位相の計測原理
8)エネルギーと温度の計測原理
9)形の計測原理(走査型電子顕微鏡,透過型電子顕微鏡)
10)形の計測原理(光学顕微鏡,走査プローブ顕微鏡,表面粗さ計)
11)元素分析の原理と例(EPMA,EDS(X),XPS(ESCA),AES,etc...)
12)元素分析の原理と例(X線回折,EBSP,RBS,etc...)
13)化学分析の原理と例(FTIR, ICP,ラマン分光,etc...)
14)化学分析の原理と例(クロマトグラフィ,etc...)
15)<試験>
必要に応じてプリント等を配布する.参考書を指示する場合もある.
工学数学A,工学数学B,工学数学C,構造材料力学,電磁気学,化学反応論,および,流体力学に立脚し,国際開発工学実験につながっていく.
出席と期末試験を総合的に判断する.
国際開発工学実験の履修のために,この講義の履修が望ましい.