構造材料力学は、構造物の安全設計に重要な科目の一つである。基本的には構造体の
内外に作用する力と変形によって生じる構造要素のたわみや応力を求める手法につい
て理解できることを目的とする。本授業は、理論に基づき単純な構造体からある程度
複雑な構造体の力学体系を概括的に学ぶ。
工学で用いる材料の強度を含む力学的性質を学ぶとともに、はり、柱の曲げ、せん断
による応力、ひずみ、変形さらには最大耐力の求め方を学ぶ。さらに、はり、柱を組
み合わせたトラスおよびラーメンでの応力、ひずみ、モーメント、最大耐力について
学ぶ。
(1)応力―ひずみ関係
(2)各種強度およびクリープ
(3)せん断力と曲げモーメント
(4)はりの単純曲げによる応力とひずみ
(5)はりのせん断応力
(6)はりのたわみ
(7)短柱
(8)長柱
(9)静定トラス
(10)不静定トラス
(11)不静定ラーメン・静定ラーメン
(12)固定法・モーメント分配法
(13)変角法・たわみ角法
(14)骨組の解析
藤本一男(著)「基礎から学ぶ構造力学」
工業力学第一,第二を履修していることが望ましい。
期末試験,演習レポート