熱力学は、19世紀初めに熱と仕事の間のエネルギー変換を追求する学問として始まり、その後力学系だけでなる、あらゆる自然現象の根源を探究する学問として発展した。化学反応等の解析やメカニズムの解明に必要不可欠である、巨視的な視点に立った熱力学の基礎概念や解析手法を学習する。
熱力学第0法則,熱力学第1法則,熱力学第2法則,エンタルピー,エントロピーの概念,熱力学第3法則など,熱力学的状態について概説し,熱・仕事・化学エネルギーに関与する現象を扱うために最も基礎となる熱力学について講述する。
1.気体の性質
2.熱力学第一法則
3.熱力学第二法則
4.純物質の相転移
5.混合物の熱力学(化学ポテンシャル)
6.相律と相図
7.化学平衡