技術と人間のインタラクションを考えるためには人間の基礎的な性質を知ることが必要である。よって本科目では心理学的な基礎知識,特に生産の現場やインターフェースの設計において重要な知覚・認知・注意などについて,実際に技術を利用する場面と関連づけながら解説する。
技術と人間のインタラクションを考えるためには人間の基礎的な性質を知ることが必要である。本科目では心理学的な基礎知識、特に生産の現場やインターフェースの設計において重要な知覚・認知・運動について、現実の場面と関連づけながら学ぶ。
【講義の概要】
・ガイダンス、イントロダクションに続き、メインのPart 1 (第3回~第12回) では情報処理アプローチ(認知主義)について学ぶ。人間の認知を情報処理装置としてモデル化するこのアプローチには現在では多くの批判があるが、工学的に人間をモデル化する際には依然として広く用いられている。よってこの分野の古典として基礎知識を学ぶ。
・Part 2 (第13回~第15回)では、ポスト認知主義として認知主義への批判と、それ以降のアプローチ、特にエコロジカルアプローチや感情についての新しい動向について学ぶ。さらに心理学実験の基礎的な知識を習得するとともに、実際の実験に参加し体験する。
【講義の形式】
講義ではあるが、活発な討論を期待する。講義の中でも演習やミニ実験を織り込み、講義内容の理解を深める。また実際の心理学研究の実験に参加する。
中間テストを2回、期末テストを1回行う。
テキスト : Wickens, C. D., & Hollands, J. G. (2000). Engineering Psychology and Human Performance (3rd ed.). Prentice Hall.
参考書: Norman, D. A. (2004). Emotional Design. Basic Books.
必要に応じて資料を配布。
【推奨科目】
「インダストリアル・エンジニアリング」を受講していることが望ましい。
また本科目履修後引き続き「人間工学」の受講が望ましい。
中間試験(25点×2)、期末試験(30点)、授業への参加(討論・実験参加 20点)
履修上の注意
この授業は講義の形を取っているが、教員・受講生全員の討論の中から理解を深めることを目的としている。よって授業中の積極的な発言を求める。
学科目標への貢献
(合計 100%)
社会的責任の自覚 10%
構造化・モデル化 10%
分析・評価・解析 30%
現実への適用・実装 40%
対外的発信 0%
継続的サイクル 10%