品質管理   Quality Control

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担当教員
圓川 隆夫  宮川 雅巳  鈴木 定省  FRANK BJOERN CHRISTIAN 
使用教室
月5-8(西9-311)  
単位数
講義:1  演習:0  実験:1.5
講義コード
6822
シラバス更新日
2014年9月18日
講義資料更新日
2014年12月11日
アクセス指標
学期
後期  /  推奨学期:6,8

講義概要

I 工業経営に従事する管理者並びに技術者として必要な品質管理の一般的知識,統計的手法及び技術を修得せしめることを目的とする。本科目の履修には,経営システム工学科の学生は統計工学を修得しておく必要がある。また,他学科の学生は統計学第一,同第二又は統計学概論第一,同第二等を修得しておくことが望ましい。
II 1. 序論 2. 品質管理の意義 3. 統計的考え方 4. 工程能力と管理図 5. 簡易分析手法 6. 多変量解析法 
 7.分散分析と実験計画法 8. その他

講義の目的

企業経営において、競争・生き残りの原点である品質について、その向上のための考え方およびその方法論である統計的品質管理について講義および演習・実験を行う。

講義計画

前半の第1回目に、TQMについてその概要と、わが国で生まれたTQMがどのように産業界にインパクトを与えてきたかについて解説し、その中でSQCの役割を示す。第2回目以降は、簡易的なQC七つ道具、特に管理図について演習を含め考え方を中心に理解を深め、第4回目以降は多変量解析について取り上げる。多変量解析については、講義と同時進行で各自テーマを設定し、データ収集、分析、そして最終的に前半の最後に全員による発表会を行うことによって総括を行う。
 後半は、品質管理における実験計画法の応用について、実験計画法の基本的な考え方、要因実験の計画と解析、直交表実験の計画と解析などを取り上げ説明する。


【講義の形式】

講義,演習,実験,グループ・スタディ,成果発表会

【講義計画】

第1回
10/5
事実に基づく管理、源流指向、重点指向等のTQMの考え方とSQCの位置付け
第1章
統計の基礎に関する演習
第2回
10/15
SQCの基本と、簡易ツールとしてのQC七つ道具と工程能力指数
第1章、第2章
層別の重要性を考えるデータ演習
第3回
10/19
3σの管理図の考え方と、各種管理図について
第3章
管理図の演習
第4回
11/2
時間軸上での品質の重要概念である信頼度や故障分布について
プリント
信頼性についての演習
第5回
11/9
新製品開発段階での品質のつくりこみと、QFD(品質機能展開)、品質工学について
プリント
PCを用いたゲーム機の品質表の作成
第6回
11/16
多変量解析の体系・分類と重回帰分析についての解説
第5章プリント
PCを用いた多変量解析演習
第7回
11/24
判別分析,および主成分分析についての解説
第5章、第6章プリント
PCを用いた多変量解析演習
第8回
11/30
因子分析,および多次元尺度構成法についての解説
第6章プリント
PCを用いた多変量解析演習
第9回
12/7
実験計画法の考え方、推定・検定に関する復讐
第7章プリント
第10 回
12/14
多変量解析発表会
第11 回
12/21
分散分析についての解説
プリント
PCを用いた演習
第12 回
1/14
構造模型による解析と直交配置についての説明
第10章
PCを用いた演習
第13 回
1/18
紙ヘリコプター直交表実験
プリント
第14回
1/25
設計評価会

教科書・参考書等

【テキスト・参考書】

[1] 圓川隆夫、宮川雅巳著『SQC理論と実際』朝倉書店,1992
[2] プリントを必要に応じて配布する

関連科目・履修の条件等

【推奨科目】

統計工学などの統計学に関する科目を履修していることが望ましい

成績評価

【成績の評価方法】
 
出席、レポート提出、課題発表、試験により評価する

担当教員の一言

【履修上の注意】
 
毎回、演習・実験を行うので、欠席をしないこと。

その他

学科目標への貢献
学科目標への貢献
(合計 100%)
社会的責任の自覚 20%
構造化・モデル化 20%
分析・評価・解析 20%
現実への適用・実装 30%
対外的発信 5%
継続的サイクル 5%

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