- 使用教室
- 月3-4(W934)
- 単位数
- 講義：1 演習：1 実験：0
- 講義コード
- 6819
- シラバス更新日
- 2012年9月24日
- 講義資料更新日
- 2012年9月21日
- 学期
- 後期 / 推奨学期：6
講義概要
ファイナンス理論（Modern Portfolio Theory）の基本をおさえ、企業経営と資本市場の関係に焦点を当てた経営財務論（Corporate Finance）の基本理論を議論していく。
講義の目的
1. 資本市場と経営財務を理解し、ファイナンス論の発展課題に取り組む準備を行う。
2. 資本主義社会の下での企業経営の根幹となる株式資本調達のメカニズムを理解し、効率的な経営、市場設計のための知見を得る。
講義計画
最初に、企業の投資意思決定、資本コスト、CAPMなど現代ファイナンス論の基本を講義する。また、現代ファイナンス論へのチャレンジとして登場した行動ファイナンスの発見を紹介し、資本市場の実際を理解する。次に経営財務の中心トピックとも言うべき、企業の資本構成、配当政策など資本政策を検討する。コースの最後には、本クラスで学んだファイナンス知識を活用して、企業の投資決定や管理の実際に関するケースをクラス全体で討論する。証券投資よりは、企業の投資決定に重きを置いた内容を予定している。
【講義計画】
第１回(10/9) 会社と資本（テキスト第1章）（井上）
第２回(10/15) 財務諸表分析入門（テキスト第2章）（奈良）
第３回(10/22) 無裁定価格と財務意思決定（テキスト第3章）（奈良）
第４回(10/29) お金の時間価値・利子率（テキスト第4章・5章）（奈良）
第５回(11/5) 投資の意思決定法（テキスト第6章）（奈良）
第６回(11/12) 資本予算の基礎（テキスト第7章）（奈良）
第７回(11/19) 債券評価（テキスト第8章）（井上）
第８回(11/26) 株式評価（テキスト第9章）（奈良）
第９回(12/3) 資本市場とリスクのプライシング（テキスト第10章）（井上）
第10 回(12/10) ポートフォリオ理論と資本コスト推定（テキスト第11章・12章）（井上）
第11 回(12/17) 投資家行動と資本市場の効率性（テキスト第13章）（奈良）
第12 回(1/7) 資本構成（テキスト第14章・15章）（井上）
第13 回(1/17) ケース討論：ポッカ・コーポレーション（井上）
第14 回(1/21) ケース討論：花王（井上）
第15回 (1/28) 期末テスト
教科書・参考書等
『コーポレートファイナンス』入門編 第2版
ジョナサン・バーク/ピーター・ディマーゾ 著 久保田敬一/芹田敏夫/竹原均/徳永俊史 訳
PEASON
関連科目・履修の条件等
【推奨科目】会計情報システム
成績評価
クラス参加点40点（課題点含む）、期末試験60点（計100点）
担当教員の一言
企業の生産活動を支える資本の話です。社会的に最善なシステムかどうかの判断は別にして、企業が利益を追求する理由を理解することで、現代の資本主義社会と企業経営が見えてきます。
