自動制御 b   Automatic Control

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担当教員
藤田 政之 
使用教室
火7-8(W621)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6733
シラバス更新日
2010年10月4日
講義資料更新日
2011年1月27日
学期
後期  /  推奨学期:6

講義概要

制御システム工学科以外の学生で自動制御の知識を必要とするものに対して自動制御の基礎理論を教える。

(a) 電気/機械系などの特色に着目しながら,動的システムのモデル化と状態方程式解析について扱い,その基礎の上に立って,安定論,線形システムの構造論,極指定,オブザーバ,等について述べる。すでに自動制御の基礎を学んでいることが望ましい。
(b) 初めて自動制御を学ぶものに対して,自動制御技術をその基礎から論ずる。内容は,基礎概念,伝達関数,周波数応答,安定判別,自動制御系の設計である。

講義の目的

「制御」に関する体系的な学問である制御理論の基礎について,まず最も重要な概念である「フィードバック」の本質的利点の理解に重点を置きながら学習する. 特にシステムの伝達関数表現に基づきながら,古典制御の枠組で扱われてきたフィードバック制御系の解析と設計に関する内容を学習する.

講義計画

1.フィードバック制御の利点を理解すること.
2.ラプラス変換を習得し,ダイナミカルシステムの伝達関数表現とブロック線図について理解すること.
3.システムの安定性の概念を理解し,ラウス=フルビッツの安定判別法を習得すること.
4.フィードバック制御系の感度特性・定常特性を理解すること.
5.システムの周波数応答を理解し,ベクトル軌跡・ボード線図による表示を習得すること.
6.フィードバック系の内部安定性を理解し,ナイキストの安定判別法を習得すること.さらに安定余裕について理解すること.
7.フィードバック制御系の設計法を習得すること.

教科書・参考書等

教科書
[1] 杉江俊治,藤田政之,「フィードバック制御入門」,コロナ社,1999.

参考書等
参考書
[2] 大須賀公一,足立修一,「システム制御へのアプローチ」,コロナ社,1999.
[3] 示村悦二郎,「自動制御とは何か」,コロナ社,1990.
[4] 木村英紀,「制御工学の考え方-産業革命は「制御」からはじまった」,ブルーバックス,2002.

関連科目・履修の条件等

特になし.

成績評価

中間テスト,期末テスト,演習を総合して評価する.

担当教員の一言

本講義を通して古典制御の枠組におけるフィードバック制御系の設計法を習得することを強く望む.

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