I 機械を構成する種々の材料の性質について習得し,その材料から形のある物を造る加工法の原理,理論について習得する。加工法は数学,物理,化学などの法則を利用して行われるので,科学的観点から加工現象を理解するための基礎知識をも習得する。
II 材料の構造と性質,加工のメカニズム,加工法の種類
文明の利器として存在するものは,航空機,自動車などの大物品でも,半導体デバイスなどの小物品でも,素材を加工し,それを組み立てることによって造られる.場合によっては,部品加工と組立加工とが同時に行われることもある.これらの加工は,数学,物理学,化学などの自然法則に基づいて行われ,さまざまな種類がある.本講義は,さまざまな種類の加工法の基本原理,加工理論,加工機械について,理解を深めることを目的に,次の内容について具体的な加工品を提示しながら行う.
1.加工学とは何か
2.構造材料の成り立ち
3.機能材料の成り立ち
4.造形加工による部品製作:鋳造,塑性加工,粉末成形
5.接合・切断による部品製作:溶接,ろう接
6.機械加工による部品製作:切削加工,研削加工
7.部品の表面処理:熱処理,液相被膜,気相被膜
8.局部加熱による部品製作:放電加工,電子ビーム加工,レーザー加工
9.マイクロマシニング:プレーナプロセス,イオンビーム加工,リソグラフィー
10.工作機械の仕組み・制御
11.高精度機械とは何か
12.加工精度の限界
13.組立機械・組立ラインのいろいろ
講義内容を網羅したテキストはないので,個々の内容に関連したテキストについて講義中に提示する.
経営システム工学科以外の学生を対象とする.
期末テストによって評価する.