地球環境問題とエネルギー問題は今後ますます重要になってきます。本講は、これらの問題について、短期・中期的に、すなわち現実的な解決をするための基礎的な事項について、熱力学・流体力学などをベースとして、燃料論、エネルギー変換技術の高効率化、CO2削減技術について述べます。
地球環境問題とエネルギー問題は、エネルギーの量・コストとCO2削減量を基幹とすることをふまえ、エネルギーの根本にある物質のもつ化学エネルギーとその変換、燃焼の熱力学、エネルギー有効利用としての先端的な燃料電池・二次電池技術とその基礎、コージェネレーション、蒸気サイクルとその高効率化、さらにはCO2隔離技術、温暖化のメカニズムについて、演習をまじえた講義を行い、将来の地球環境とエネルギーに関する技術の基礎を習得することを目的とします。
1.エネルギー環境学概論、2.物質の化学エネルギー、(エンタルピー、ギブス自由エネルギー)、3.水素生成と化学平衡、4.化学反応と電気化学反応、5.燃料電池と二次電池、6.燃焼の熱力学・気体、液体、固体の燃焼・大気汚染とその防止、7.反応熱と理論燃焼温度、8.燃料電池実験+演習(1)、9.燃料電池実験+演習、2)、10.コージェネェレーション、11.蒸気の性質・蒸気サイクル、12.蒸気サイクルの高効率化、13.CO2隔離技術、14.ふく射と地球温暖化のメカニズム
必要に応じて、資料を配布する。
熱力学基礎を履行していることが望ましい。
期末試験と講義中に課する演習問題で評価する。
エネルギーと環境問題は、今後の特に重要になります。積極的に授業に参画して下さい。