メカトロニクスとは,機械工学(メカニクス)と電気工学(エレクトロニクス)の二つを合わせた和製英語であるが,近年は計算工学・制御工学も含んだ国際語として定着している.本講義では,座学で学習してきた計測・制御を,実際のセンサやマイコン,アクチュエータを用いて体験する.前半は統合創造工房Cエリアでハンダ付けの練習やブレッドボードによる回路作成を行う.次にマイコンを搭載したSTM32 Nucleo Board (STM32F401)を用いて計測・演算の基礎を学び,そのまとめとしてヘビ型ロボットの製作を行う.各自が1節を製作し,全員で接続することで超冗長ヘビ型ロボットを製作することを目指す.さらに汎用的な技術の習得を目指して,複数センサを用いての計測やPCとの連携について学ぶ.最後に自由課題として各自が設定したテーマに沿った製作を行い,発表会にて紹介する.
実際の物理世界を(1)計測し,(2)演算し,そして実際の物理世界に対して(3)働きかけをする方法を理解し,その体験をすることを目的とする.
第1回: 導入・部品買い出し
第2回: ハンダ付け実習(課題1),ブレッドボードの使い方(課題2)
第3回: LED点灯回路・リレーオンオフ回路(課題3)・フルブリッジドライバ回路(課題4)
第4回: オペアンプ増幅回路(課題5)
第5回: マイコンプログラム開発基礎(DIO, PWM)(課題6)
第6回: AD/DA変換,PWM出力とRCフィルタによるDA(課題7)
第7回: ヘビ型ロボットの製作1
第8回: ヘビ型ロボットの製作2
第9回: PCとマイコンの接続1(課題8)
第10回: PCとマイコンの接続2(課題9)
第11回: マイコンによるデータ計測(課題10)
第12回: 自由製作(課題11)
第13回: 自由製作
第14回: 自由製作
第15回: 発表会(課題12)
特に指定しない.
プログラミング経験があると良いが前提とはしない.
出席(30点),課題(提出点30点,内容点40点).遅刻早退は-1点/回.これを基本に講義態度など総合的に判断します.(内容点に反映します.)