タグチメソッド   Taguchi Method

文字サイズ 

担当教員
細川 哲夫 
使用教室
木1-2(I121)  
単位数
講義:2  演習:0  実験:0
講義コード
6643
シラバス更新日
2011年9月20日
講義資料更新日
2011年9月20日
学期
後期  /  推奨学期:6,8

講義概要

事務機器から航空宇宙機器に至るまで,実際の工業製品は「性能の最適化」ではなく,ばらつきに対するロバスト性をそなえた最適化が必要不可欠である。タグチメソッドは工業製品のロバスト性からシステム全体の信頼性まで考慮した品質の工学的手法であり,世界的に高く評価されている。本講義ではタグチメソッドの基礎から実習までを実施する。

講義の目的

ロケットや人工衛星などの航空宇宙機器の信頼性は事故例を見るまでも無く,最重要課題である.信頼性の向上は単に個々の製品の高信頼性化だけにとらわれるのではなく,システム全体としてばらつきに対する頑健性(ロバスト性)を評価する必要がある.タグチメソッドは田口博士が提案したシステム全体の信頼性に対するばらつきに対するロバスト性を考慮した新しい品質管理の手法である.技術系大卒の標準取得技術として新商品の開発段階での品質の作り込み,技術の作り込みのための方法論であるタグチメソッドは,必須の項目であり,本講義ではタグチメソッドの基礎となる統計的考え方から実験計画法,ロバストパラメータデザイン,マハラノビス距離などを学び,さらに紙ヘリコプターを用いて実習を行なう.

講義計画

1.品質の作り込みとパラメータ設計(1) 2.品質の作り込みとパラメータ設計(2) 3.分散分析と実験計画法の基礎(1) 4.分散分析と実験計画法の基礎(2) 5.(実習)課題の確認と出力、入力の検討 :紙ヘリコプター 6.(実習)パラメータの検討と実験計画の検討 7.(実習)実験の実施(1) 8.(実習)実験の実施(2) 9.(実習)データ解析、最適化 10.(実習)チャンピオン選抜、実習まとめ 11.MTS法入門(1) 12.MTS法入門(2) 13.さまざまなMTS法活用例

教科書・参考書等

プリント「品質工学入門」使用, プリント「MTS法入門」使用

参考書等
参考書 田口玄一、他「技術開発のための品質工学」(品質工学応用講座)日本規格協会

関連科目・履修の条件等

なし

成績評価

実習レポート提出(50%)、期末試験(50%)予定

担当教員の一言

授業は講義数回と実習数回を交互に行なう。実習ではグループを組み、玩具を使って課題を解く.

このページのトップへ