設計から製造まで生産工程全般に対して計算機が積極的に利用されており、一貫した知能化生産システムとしてデジタルマニュファクチャリング技術が製造現場で活用されている。そこで、CADとCAMの実用的な利用方法を習得するとともに、NC工作機械による製作実習を実際に行い、知能化生産システムにおける情報処理過程を理解させることを目的としている。
本授業を通じて、工業製品の設計と製造工程について習熟し、デジタルマニュファクチュアリング技術を具体的に応用できる能力を身につけることを履修目標としている。
1.CAD/CAMシステムの実習
1.1.CADの利用方法の習熟:SolidWorksによる3次元形状設計
1.2.CAMの利用方法の習得:EspritによるNCプログラムの自動生成
1.3.CAD/CAMにおける情報形態の理解
2.NC工作機械による実習
2.1.ワイヤ放電加工機,レーザ加工機による2次元加工の実習
2.2.マシニングセンタによる3次元加工の実習
2.3.ターニングセンタ,ラピッドプロトタイピングによる3次元加工の実習
適宜、プリントなどを配布する。
本授業は、「設計と生産の工学第一」および「設計と生産の工学第二」と連動しているので、これらを事前に履修していることが望ましい。また、6学期前半の「知的生産システム」とも関連しているので、これと継続して履修することを勧める。
CAD/CAMおよびNC工作機械に関する実習が主体なので、実習内容の理解度を実際に製作したもので評価する。合格基準は、各実習における成果が合格点(60点)以上であり、授業計画項目の内容を80%以上理解していること。
「ものづくり」の実際を設計から生産までの一連として体験する貴重な機会であり、創造すること、生産することの重要性と面白さを実感してもらいたい。
Personal fabrication やセルフ工場時代のプロセスを体験してほしい。